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フェンによると、「米国では、毎日約11個の手術用スポンジが、手術を受けた患者たちの体内に取り残されている」という。

「つまり、手続き型タスクで毎年4000件もの重大なミスが起こりうるということであり、睡眠不足が原因となって重大過失が生じた可能性のある一例だ。私たちが実施した研究は、睡眠が十分にとれていない人は、中断が伴うタスクを行うべきではない、またはタスクは短時間のみ行うべきであることを示唆している」

オフィスで同僚からの邪魔が入るなどして仕事を中断したり、スマートフォンの通知で気が散ったりしたときに、万が一寝不足であれば、中断前の段階に戻る能力に支障をきたす可能性がある。そうした状態は、手術や、重機の操縦のみならず、さほど重要ではない作業(レシピ通りに料理)から、日常的な用件だが注意を要すること(子どもに薬を飲ませる)でも、起こりうるかもしれない。

トーマス・エジソンはこう語ったとされている。「睡眠は、原始時代から受け継がれた、嘆かわしいほどの時間の無駄だ」。エジソンと同意見の人はまだいるだろうが、それがどれほど誤った考え方であるかを、科学は証明し続けている。睡眠は、脳の回復を助け、修復さえもしてくれる大事な時間だ。絶対に必要な時間であることに、もっと多くの人が気づいてくれるよう願っている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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