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農家に「完璧なデータ」を提供する

「我々のサービスの決め手は画像の中にある」とWellsは話す。Hummingbirdはビッグデータの取得にとどまらず、AIを使って水撒きや化学肥料の散布を行う最適なタイミングを提案している。

同社のプラットフォームでは、シェープファイル(Shape File)という位置情報や地形情報をもったファイルフォーマットを使って農家に指示を出している。農家は、USBメモリを使って農機具に直接ファイルをプラグインすることができる。

トラクターは、何年も前からGPSを活用した効率的な走行が可能となっており、農家は燃料代を年間数万ドルも節約できている。Wellsによると、Hummingbirdのソフトウェアによって農家はさらに業務効率を高めることが可能だという。

Wellsは畑が広がる英国のドーセットの出身で、ガン治療のために通院していたときにHummingbirdのビジネスモデルを考案したという。彼は画像認識技術を使って農作物の病気を検知することができると考えた。

チーフ・サイエンス・オフィサーのPlowmanは以前、英国のチップメーカー「ARM」で機械学習の責任者を務めていた。彼によると、Hummingbirdの機械学習テクノロジーは、ユーザーのプロフィールに基づいてターゲティング広告を配信する技術に似ているという。

「現在の農業を取り巻く環境は、屋根のない工場のようなものだ。近い将来、農業に関わる人は誰でも作物の育成について完全な情報を得ることができるようになるだろう」とWellsは話した。

編集=上田裕資

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