アナリストらは急激な価格の下落の主要因が、市場のセンチメントの変化にあるとみている。Digital Capital Managementのマネージングディレクター、Tim Ennekingは「XRPの価格は今後のリップルの発表や新たな動きへの期待感から、急上昇を遂げた。しかし、根本的には何の変化も起きていない」と述べた。
「今回の下落は単純に、現在のXRPにとって適正な価格に値を値を戻しているだけだと考えられる」と彼は続けた。
仮想通貨市場は現在、ボラティリティが非常に低い状態にあり、そのなかでこのような価格の急落が起きていると、仮想通貨のデータプロバイダーSvandisでCMOを務めるChris McClureは指摘した。
「市場のモメンタムとしては、強力な売り圧力がかかっている」と彼は述べた。
XRPの価格は時おり予想外の反発を見せることもあるが、これらは純粋なFOMO的マインドセット(取り残されることへの恐怖)から生じている。市場の取引ボリュームが低下しているなかで、たまに生じる価格の反騰もそう長くは続かないのが現状だ。
「短期的には、誇大宣伝に支配されたボラティリティが継続し、XRPの価格もそれに伴い変動する。同時に、長期的スタンスで均衡点を探す動きが続いていくことになる」とMcClureは述べた。