サイドハッスルを検討すべき3つの理由

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自己啓発書作家のトニー・ロビンズは「今までずっと続けてきたことをしても、それまでいつも得ていたものしか得られない」と述べている。

私はキャリアコーチとして、ビジネスを改善し、より多くの仕事を獲得して、自分の情熱を追い求めるにはどうすればよいか顧客に尋ねられることが多い。こうした質問は全て、簡単に答えが出せないものだ。人はそれぞれ違うため、成功への道のりは他者と同じではないかもしれない。しかし私は最近、ビジネスを行う人の間で、こうした3つの目標全てを達成する(あるいは最低でも達成に向けて前進できる)あるトレンドがあることに気づいた。このトレンドとはサイドハッスル(本業と別に行うビジネス)だ。

サイドハッスルという言葉は聞いたことがあるかもしれない。これは、完全なサイドビジネスである必要はないし、それほど稼いでいなくても構わない。サイドハッスルにとって重要なのは、あなたの個人的な成長、自己開発、起業家としての創造性だ。

機会があるとすれば、現職に加えてどのような仕事をしたいだろうか? あなたのビジネスに関連したポッドキャストを始める、個人的なブログを書く、手作り製品の販売サイト、エッツィー(Etsy)で工芸品を売るなどが挙げられるかもしれない。どのようなサイドハッスルをするにしても重要なのは、現職を辞めたり、確信が持てないことに全時間を投資したりせずに自分が情熱を傾けることを見つけ、それをやり抜くことだ。

個人向け金融情報サイト、バンクレート(Bankrate)の調査によれば、米国の成人のうち約37%がサイドハッスルを持っている。また、そこから得られる収入は多く、月次平均は約700ドル(約8万円)だ。また、ミレニアル世代とジェネレーションZの労働者を対象としたデロイトの調査によると、現職に加えサイドハッスルのビジネスを始めることを考えている米国人は3分の2に上る。この結果も驚きではない。

しかし、サイドハッスルはなぜこれほど魅力的なのだろうか。また、どのようにして私たちを成功に導いてくれるのだろうか? ここではサイドハッスルの利点を3つ紹介する。

1. 貯蓄を増やせる

もちろん、サイドハッスルの大きな魅力の一つは現在の給料に加え、追加の収入が生まれることだ。(現在無職の人は、自分が情熱を持つものを活用して稼ぐことができる)。サイドハッスルの種類にもよるが、収入が生まれる可能性がある。こうした追加の収入は、貯蓄や学生ローンの返済、現在のビジネスへの投資として使うことができる。

本業以外にわずかでも収入を得ることができれば、生活の収支を合わせることばかり心配する必要もなくなるため、金銭面の負荷が軽くなり、毎日がより幸せになる。この稼ぎを使って自分にご褒美をあげたい場合、そうしよう。サイドハッスルは、あなたがあなた自身のために行うものだ。
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翻訳・編集=出田静

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