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I've won several journalism awards, and my writing on travel has appeared in The Los Angeles Times,

韓国にあるグランド・ハイアット・仁川(EQRoy / Shutterstock.com)

ハイアットはホテル業界では広く認識される高級ブランドだが、宿泊施設の数では世界で第11位にとどまっている。

世界中でハイアットの名前を掲げるホテルは801施設ある。これは尊敬に値する数字だが、同社は世界ホテル数で上位5位に入るウィンダム・ホテル・グループ(8976カ所)、チョイス(6857カ所)、マリオット(6542カ所)、ヒルトン(5405カ所)、インターコンチネンタル(5367カ所)などと競わなければならない。

米国では、ホテルブランドの認知度やマーケティング、ロイヤルティープログラムが特に重要だ。米国では2016年、ホテルの部屋の約3分の2に当たる約300万室がホテルチェーンに属していた。ポイントに目がない出張者や消費者にとっては、ブランドホテルが増えればそれだけ、ポイントを集めるための施設や、稼いだポイントを使える施設が増えることになる。

ハイアットは今週、同社の事業規模の問題を解決するべく、大きな一歩を踏み出した。国際ライフスタイルホテル管理企業トゥー・ローズ・ホスピタリティー(Two Roads Hospitality)の買収を発表したのだ。同社が管理する85以上の施設を傘下に収めることにより、ハイアットは23の新たな市場に進出する。

発表された買収額は4億8000万ドル(約540億円)だが、最終的な条件によってはさらに1億2000万ドル(約135億円)を上乗せする可能性もある。ハイアットによると、買収手続きは年内にも完了する予定だ。トゥー・ローズ傘下のブランドは2019年より、ワールド・オブ・ハイアットのロイヤルティープログラムに組み込まれる。

興味深いことに、トゥー・ローズのウェブサイトにはこう書かれている。「トゥー・ローズ・ホスピタリティーは、独自のホテルやリゾートに加え、オートグラフ・コレクションやラグジュアリー・コレクション、フル・サービス・ヒルトン、キュリオ、ダブルツリー、エンバシー・スイーツ、アロフト・ホテルなど、多くのホテルブランドを管理しています」

アロフトやオートグラフ・コレクション、ラグジュアリー・コレクションはいずれも、今はマリオット傘下となっているスターウッドの施設だ。またキュリオとダブルツリー、エンバシー・スイーツ、フル・サービス・ヒルトンは全て、ヒルトンの施設だ。

ハイアットの買収案には、この管理部門も含まれるのだろうか? そうなれば、競争面での問題が生じることになる。マリオットとヒルトンが、ハイアットに自社の施設を管理させるとは考えにくい。管理部門はトゥー・ローズから分離されるのだろうか? それとも、これら管理契約は今後数カ月の間に打ち切りとなるのだろうか? ハイアットの広報担当者は「特定の施設に対するハイアットの管理に関しては、買収手続き完了後に追って告知する」としか述べていない。

編集=遠藤宗生

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