では、施設の数が約800件から約900件に増えることで、ハイアットはホテル業界の競合大手と競うのに十分な大きさになるのだろうか?
ハイアットのマーク・ホプラマジアン最高経営責任者(CEO)は、スキフト・グローバル・フォーラムで先日、自社は現在の規模のままでも効果的に競合ホテルブランドに対抗できることを示してきたと語った。例えばオムニ(Omni)ブランドのホテル数は60ほどしかないが、ラグジュアリー市場で健闘している。
ハイアットは「自社所有の不動産を減らすことへのコミットメント」(広報担当者)を維持しつつも、成長に投資する機会を検討し続けていく方針であると、ホプラマジアンCEOは語っている。この取り組みの一環としてハイアットは8月、500以上の独立系高級ホテルを抱えるマーケティング企業スモール・ラクジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)との提携を発表した。
ワールド・オブ・ハイアットのロイヤルティープログラム会員は、SLHの高級ホテルでもポイントを貯め、使うことができる。SLHのホテルは、ハイアットの施設数が少ない欧州やアジア地域に多い。
「ハイアットとトゥー・ローズは目の肥えた旅行者に心からの気遣いと独特な経験を提供する熱意を共有している」とホプラマジアン。「トゥー・ローズの意義あるブランドの存在感とアジアでの開発計画を、ハイアットがアジアで既に確立した強固な立場と組み合わせることで、世界でも非常に重要で、急激な成長を遂げるアジア地域での事業拡大を加速することができる」