副業のせいでヘトヘトに? 自分が無理をしているかを知る方法

Stokkete / by Shutterstock.com


スティーブ・ジョブズが残した名言に、「イノベーションとは、1000のものに“ノー”と言うことだ」というものがある。彼が言わんとしていたこととは違う意味かもしれないが、私はこの言葉に賛同する。

スティーブ・ジョブズのような億万長者の天才が“ノー”というのは簡単だが、私たちが同じことをするのは難しい。それは、私たちが文化的メッセージとして、成功は“イエス”と言うことであると教え込まれているからだ。“副業”と“パーソナルブランド”は今、成功の秘策としてホットな話題となっているが、自分の情熱プロジェクトによってやつれ切ってしまうこともあり得る。

このデジタル時代の最大のメリットの一つは、気軽にクリエイティブな表現ができ、小遣い稼ぎをしながら、新たな世界へ飛び込める点だ。私は2005年にブログを始めた当時は、秘密を解き明かしたような気分だった。自由に意見を発信でき、自分の言葉が世界の一部になっていった。

ブログで発信したい新しいアイデアを思いつくたびに私はドキドキし、そのアイデアを言葉に書きとめようと急いだものだった。現時点で私のグーグル・ドライブには、167本の書きかけ記事がある。

私はこれまで、“イエス”と言ったことや、何かを最後までやり通せなかったことを後悔しながら何年も過ごしてきたが、今では自分を理解できている。“イエス”とばかり言っていると、心身の健康だけでなく、自分の時間や家計をも害してしまう。認めるのが嫌だったとしても、自分の限界をきちんと尊重すること。そうすればきっと、私はまた情熱を傾けられる新たなプロジェクトに取り組めることだろう。これが私の自分らしさなのだ。

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事