ビジネス

2018.10.09

大麻を大量生産へ、クローン栽培のスタートアップが1000万ドル調達

Canna Obscura / Shutterstock.com


FRBの研究開発には品種開発も含まれており、ゲノム・シーケンシングを利用して、特定の環境に適合したさまざまな植物を生み出している。目的は、同社の繁殖プラットフォームを使って産業用の大麻草やマリファナ化合物を改良し、カンナビノイド(大麻草に含まれる生理活性物質の総称)の成分を変更したり、乾燥や農薬に耐性を持った品種を作ったりすることだ。

大麻の商業市場がかつてないほどに拡大するなか、FRBはこうした科学的研究によって新たな品種を開発し、高まる消費需要に応じようとしている。

ヴォートCEOは、「この業界は草の根レベルで動いている」と語る。需要は主に、より幅広い消費市場と価値観の面で調和が取れている小規模生産者に集中しているという。ただ、サプライチェーンにおけるニーズはやがて、より大規模な企業による対応を必要とするものになるとの見方でもある。

同CEOによれば、FRBは小規模の生産者らを切り離そうとしているのではない。同社の目標は、小規模および大規模な生産者と協力し、大麻ビジネスという収益性の高い業界に双方が参入できるよう支援することだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

ForbesBrandVoice

人気記事