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2018.10.08 16:30

異彩を放つ世界のアントレプレナー8人


ウンベルト・エンリケ・ロドリゲス / Grupo Sala / コロンビア



Grupo Salaは、1996年コロンビアで設立。現在、24の企業を傘下に持ち、コロンビアとパナマで環境ソリューション事業を展開している。

ウンベルトは幼少時、エメラルドに輝く故郷カルタヘナの海が産業廃棄物で濁っていくのを目にする。米国でMBAを取得後、故郷の綺麗な海を取り戻したいという思いは心のどこかで燻り続けていた。90年代にコロンビア政府が公共事業を民営化することに着目、環境ソリューション事業の立ち上げを決意。しかし当時、環境ソリューション事業への風当たりは厳しく、親しい友人にも「頭がおかしくなったのか?」と非難される。

それでも、ウンベルトは諦めず、米国の投資家から資金を調達、なんとか事業を立ち上げる。20年の時を経て、事業が成長した今でも、思いは変わらない。どれだけ多くの環境を改善したか?どれだけ多くの人の生活を豊かにしたか?それが彼の成功指標であり続ける。

ジョゼフ・ヴァラディ / Wizz Air Hungary / ハンガリー



Wizz Air Hungaryは、2003 年ハンガリーで設立。現在、3000 人以上の従業員を抱え、年間260万人以上の渡航を支える東ヨーロッパで最も成功した低価格の航空会社。ジョゼフは幼少期をソ連の共産主義政権下で過ごし、18歳までは航空機に乗ったことも、海外に行ったこともなかった。だからこそ、航空事業は人を自由にし、視野を広げ、社会貢献性の高い事業と信じて疑わない。

だが、04年、事業が立ち上がった翌年、同社は財政的に破綻の危機に瀕する。運転資金は底をつき、多額の負債が資金繰りを逼迫させる。従業員には倒産を告げ、諦めかけようとしたそのとき、従業員が給与は要らないので共に事業を立ち上げたいとジョゼフに声をかける。「あんな素晴らしい経験をできる人間はそうはいない」と語る彼は、その経験を糧に、従業員を尊重、幼少期からの信念を胸に秘め事業を成長させてきた。

オクターブ・クラバ / OVH / フランス


(gettyimages)

1999年にフランスで設立。クラウドコンピューティング事業を展開しており、2017年には企業価値が10億ドルを突破。ユニコーン企業の1社になった。現在も急成長を続けており、18カ国で事業を展開

ナティヴィダッド・ワイ チェン / MULTIFLEX RNC PHILIPPINES, INC / フィリピン

1968年にフィリピンで設立され、現在、フィリピンで最も成功しているポリウレタン材料の製造業者。チェンは、社会貢献活動にも意欲的であり、「コミュニティーのゴッドマザー」と呼ばれ、尊敬を集める人物だ。

ロニー・モウルダー / TESARO,INC. / アメリカ

2010年に米国で設立される。ガン分野に特化したバイオ医薬品の開発を手掛けて、8年で2つの医薬品の上市に成功している。患者中心主義を理念に掲げ、緩和ケアに重点をおく姿勢は他と一線を画している。

文=Forbes JAPAN編集部

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