マイクロソフトが「ホロレンズ」とMRで変える人々の働き方

(Photo by Chesnot / Getty Images)


建設や製造現場での利用を促進

ナデラは、同社の競争優位性を高める効果は非常に大きいと考えている。「我々は、カテゴリーごとの競争に特化するのではなく、顧客ニーズに応えることに焦点を当てた戦略を推進している。顧客が求めているのは、テクノロジーによって生まれたサイロからなるべく早く脱却することだ」と彼は述べている。

大企業がCRMツールを直ちにマイクロソフト製に切り替えることは考えにくいが、フォレスターのGownderによると、MRは建設や自動車、航空宇宙、アーキテクチャなどの業界で導入が進む可能性があるという。

「MRがそれほど早く普及するとは考えていないが、MRとDynamics 365との連携に長期的に取り組むことで、企業による導入が進んでいくだろう」と彼は話す。

ナデラは、初の自社製ホロレンズアプリがシェブロンに導入されたことを受けて、今後はさらに多くのアプリ開発に取り組む考えだ。「我々にとって最大の関心事は、今回リリースしたアプリが現場の業務に定着し、アプリがもたらすオートメーションや提供価値が世の中に広く知られるようになることだ。そうすれば、自然と次のユースケースにつながっていく」と彼は語った。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事