会社を辞めずにキャリアの転換点を迎える8つのステップ

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仕事を変え、キャリアを前進・転換するために会社を辞める必要はない。社内異動をすれば、同じ会社で働きつつ、役割や部署、勤務場所を変えられる。そうすれば、新たな勤務環境を体験しながらも、社内で培った在職期間や信用、人脈を維持することができる。

転職を考えている場合、社内異動も選択肢の一つだ。会社は好きだがただ変化を求めているだけの時は、これが理想的な解決策かもしれない。社内異動をすれば、会社のさまざまな部署について学ぶことができ、他部署の人にもあなたのことを知ってもらえるため、社内でのキャリアの見通しが向上する。キャリアを変更して異なる機能分野を試したい場合は、前の役割から得た信用がある社内異動の方が簡単だ。

社内異動を望む場合に取るステップは、次の8つだ。

1. 会社の構造を見直す

まずはどこに異動したいかを決めること。あなたは会社の構造を全て理解していないかもしれない。社員名簿を見て、全ての部署について理解しよう。その際、転勤も視野に入れている人は会社の他拠点も忘れずチェックする。会社のウェブサイトのキャリアページを見てもよいし、社内異動を奨励している会社であれば、社員向けキャリアページもあるかもしれない。

2. 社内の出版物やプレスリリース、発表などを読む

組織構造について理解を深めたら、今度は会社の最新の戦略や優先課題、取り組みについて学ぼう。多くの企業は、従業員への情報提供として社内向けニュースレターを発行している。

社内発行物がない場合は、プレスリリースや会社の発表を読むこと。投資家向け広報活動(IR)や広報活動(PR)を担当する部署に仲の良い同僚がいる場合、会社の取り組みに関する最新ニュースをどこで探せばよいか聞いてみよう。会社が投資する分野とあなたの次の動きが一致しているのが理想だ。

3. 機能横断的なネットワークを活用する

「若手リーダー」や「子どもを持つ従業員」などの従業員リソースグループ(ERG)は、異なる分野で働くメンバーを抱えているため、情報源として効果的だ。ERGに加え、会社のボランティア行事やスポーツチームを探し、あなたと違う分野で働く従業員と知り合おう。

4. 社内の採用プロセスを確認する

一部の企業は、社内異動に関して決まった採用プロセスを持っている。私が以前仕事をしたことのある企業では、従業員が他部署への移動を考えているとき、上司にそのことを伝える必要がなかったので、現在の上司から報復を受けることを心配せず、自由に部署横断的な人脈作りができた。

しかし、他部署があなたの採用に関心を示した場合、その部署の管理職は従業員の現在の上司に連絡することになっていたため、この時点で上司に伝えるのが理想だろう。特定の役割への興味を示す前に、勤務先では社内異動に関して決まったプロセスがあるかを確認しよう。
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翻訳・編集=出田静

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