ジャンプの自転車は他の類似サービスと違い、指定のラックに駐輪する必要がないため、便利で使い手に優しいサービスだ。昨年9月、米首都ワシントンで初導入された後、今年1月にはサンフランシスコに進出。ウーバーに買収されてからは米8都市でサービスを開始し、独ベルリンにて欧州市場にも進出している。そしてウーバーは、都市部の移動手段を変革する新たな一手として、電動キックボードを投入した。
カリフォルニア州サンタモニカでは先月17日、電動自転車・キックボードのレンタルサービスの営業許可が4社に与えられ、ジャンプには自転車500台とキックボード250台の枠が与えられた。ウーバー初となるキックボードのレンタルサービスは今月3日、自転車と同じ乗り捨て方式でサービスを開始した。
(photo courtesy of UBER)
ジャンプのキックボードプロジェクトマネジャーを務めるレア・ドゥーケランは「私たちは、車を携帯電話で置き換えることに注力し、人々が車での移動に代わってどんなスマートかつ便利な選択肢を提供できるかを模索している。駅から自宅に戻る、近所のお気に入りのレストランへ向かう、オフィス間を移動する時など、キックボードを使えば手頃な価格かつ環境に優しい方法で目的地に着ける」と述べた。
ジャンプの電動キックボードは、ドゥーケランの言葉をまさに体現するものだ。電動自転車と同様、キックボードのレンタル料はたった1ドル(約114円)で、最初の5分が経過した後は1分ごとに15セント(約17円)が追加される。これは、ウーバーの大きな投資先で、同じくサンタモニカでキックボードシェアサービスを提供するライム(Lime)社よりも若干安い。
同社の料金体系はジャンプとほぼ同じだが、最初の定額時間はない。またジャンプは「キックボード取り替え機能」として、予約したキックボードを取りに向かう途中に見つけたキックボードを、キャンセル料や変更料なしで使えるサービスも用意している。