また、ランク入りに必要な最低額も、昨年の20億ドルから21億ドル(約2400億円)へ増え過去最高を記録。そんな中でも、今年は15人が初のランク入りを果たした。だが一方で、保有資産が10億ドル以上のビリオネアであるにもかかわらずランク入りを逃した米国人の数も204人と過去最多となった。400人の平均保有資産額は72億ドル(約8200億円)で、これも過去最高だ。
フォーブスのルイサ・クロールとケリー・ドラン両副編集長(富豪担当)はこう述べている。「好調な株式市場とテックブームの継続などにより、ビリオネアの数は過去最多となった。米ビリオネアの3分の1以上が米長者番付の上位400人に選ばれなかったのは今年が初めてだ」
1位となったのは、1年間で保有資産を785億ドル増加させたアマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)。資産額は1600億ドル(18兆円)と、史上最高を記録した。24年連続で首位に立ってきたビル・ゲイツの保有資産は970億ドルで、今年は2位に転落した。
3位はウォーレン・バフェットの883億ドル。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは保有資産が昨年比100億ドル減の610億ドルとなったが、昨年に引き続き4位を維持した。5位はラリー・エリソンの584億ドルだった。
ドナルド・トランプ大統領の保有資産額は昨年と同じ31億ドルだったが、順位は248位から259位に後退した。
以下は今年の「フォーブス400」トップ10の顔触れ。
1位 ジェフ・ベゾス(アマゾン・ドット・コム)/1600億ドル
2位 ビル・ゲイツ(マイクロソフト)/970億ドル
3位 ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)/883億ドル
4位 マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)/610億ドル
5位 ラリー・エリソン(ソフトウエア事業)/584億ドル
6位 ラリー・ペイジ(グーグル)/538億ドル
7位 チャールズ・コック(コック・インダストリーズ)/535億ドル
7位 デービッド・コック(コック・インダストリーズ)/535億ドル
9位 セルゲイ・ブリン(グーグル)/524億ドル
10位 マイケル・ブルームバーグ(ブルームバーグ)/518億ドル