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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

Sridhar Ramaswamy(Photo by Noam Galai / Getty Images for TechCrunch)

グーグルで最も重要なエグゼクティブといえる、広告及び検索部門を統括する幹部が、ベンチャーキャピタルの職を得て、会社を去ることが明るみに出た。

グレイロックベンチャーズは10月1日、グーグルに15年間在籍し、広告及びコマース部門のバイスプレジデントを務めたSridhar Ramaswamyをパートナーとして迎えたと宣言した。Ramaswamyはフォーブスの独占取材に応え、以前からグレイロックと緊密な関係を築いてきたことや、新天地での意気込みを話した。グーグルの広告部門の売上は2003年当時150万ドルだったが、今年は1000億ドル(約11.4兆円)突破が見込まれている。

「グーグルでは凄まじいまでの成長を目にしてきた。でも、何より素晴らしいのはこの成長がユーザーにフォーカスすることから生まれたことだ」とRamaswamyは話す。

今回の移籍は個人的な動機からであり、子供たちが大学に進学したことや、15年間グーグルに勤務して一区切りがついたと感じたことによるものだという。

「自分を再発明しなければと思った。仲間とともに働くことや、創造性あふれるプロジェクトに関わることで、様々なインスピレーションを得てきた」

グレイロックにはリンクトインの共同創業者のリード・ホフマンがいる。Ramaswamyはホフマンと長年の親交があり、パートナーのAsheem Chandnaも彼の入社を歓迎している。ChandnaとRamaswamyは2名とも、セキュリティ企業の「パロアルトネットワークス」の役員会メンバーだ。

「Ramaswamyはシリコンバレーで最も実績をあげたエグゼクティブの一人であり、起業家的なマインドセットを持っている」とChandnaは別のインタビューで話した。

グレイロックは、Ramaswamyが長期的スタンスで同社の事業に加わると考えている。彼が最初に注力するのは、マシンラーニングや人工知能(AI)、ビッグデータの領域になるという。Ramaswamyはこれまで、個人として数多くの出資に参加してきた。

グーグルにとってRamaswamyを失うことは大きな損失に見える。しかし、Ramaswamyにいわせればグーグルはかつてない良い状況にあり、問題はないという。

グーグル時代に成し遂げた最大の業績はなにかとRamaswamyに尋ねると、彼は慎重に言葉を選びつつ、プライバシー問題の対応に悩むフェイスブックを意識したかのような回答を返した。

「自分はグーグルにおいて、ユーザーの利便性を高めると同時に、広告主らに最大限の価値をもたらす事業を創出した」

グレイロックに移籍したRamaswamyは今後、若いスタートアップ経営者たちに、ユーザーと売上の2項目のバランスについて伝授していくつもりだ。

編集=上田裕資

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