「Le Défilé L’Oréal Paris」と題されたこの公開ファッションショーでは、パリのセーヌ川に浮かんだ60メートルほどのランウェイを使い、女優やトップモデル、人気ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』出演者らが参加して70種類ものヘアスタイルやメーキャップを披露した。
昨年に続き2回目となる今年は、さまざまな年齢層や人種、サイズの人々の美しさをたたえるショーとなった。キャストには、妊娠出産を経験したエバ・ロンゴリアから20歳の女優エル・ファニング、そして新たにロレアル・アンバサダーに任命されたダッキー・ソットが参加。
女優のエル・ファニング (Photo by Anthony Ghnassia/Getty Images for L’Oreal Paris)
さらにロレアルのスポークスパーソンであるマリア・ボルゲスやヴィクトリアズ・シークレットの元エンジェルであるドウツェン・クロース、ビアンカ・バルティ、スー・ジョー・パクが加わった。また、同社のアンバサダーを長年務めたアンディ・マクダウェルが、60歳にしてランウェイ復帰を果たした。
(左)ドウツェン・クロース、(右)スー・ジョー・パク
また、女性が出演者の圧倒的多数を占める中、デンマーク出身の俳優で、『ゲーム・オブ・スローンズ』でジェイミー・ラニスターの役を演じるニコライ・コスターワルドーも参加した。コスターワルドーは今年、「メン・エキスパート」ブランドのグローバル・スポークスパーソンとしてロレアルのアンバサダーとなった。
(写真中央)水上ランウェイを歩く俳優のニコライ・コスターワルドー
ショーの観客動員数は、ストリーミング配信の視聴者を除き約20万人に上ると推定されている。モデルのスタイリングは、ロレアル・パリのグローバル・メーキャップ部ディレクター、バル・ガーランドとグローバル・ヘアアーティストのステファヌ・ランシアンが担当した。
ショーの初回は昨年、パリのシャンゼリゼ通りで開催され、女優のヘレン・ミレンやジェーン・フォンダがランウェイでファッションを披露。ファッションウィークのショーにありがちな年齢差別を拒否するショーだと称賛された。
昨年の10月1日に開催されたロレアルパリのショーで、ランウェイを歩く女優のヘレン・ミレン
ロレアルグループの昨年の売上高は260億2000万ユーロ(約3兆4000億円)に到達。グループ傘下のブランドには、ロレアル・パリに加え、メイベリンやビオテルム、ランコムなどがある。また同グループは、ジョルジオ・アルマーニやディーゼル、ラルフ・ローレン、ヴィクター&ロルフなどのブランドにもメーキャップ商品やフレグランスを提供している。