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先週は3社の中国のスタートアップ企業が、米ニューヨークで上場を果たした。美団やシャオミは海外でも知名度を獲得しているが、今回IPOを行った企業らは、西洋ではほとんど知られていない。しかし、この状況も変わるかもしれない。

タイピング速度を向上させるアプリを開発する「CooTek」は、5200万ドル(約59億円)をニューヨーク証券取引所でのIPOで調達した。同社はセコイヤキャピタル・チャイナやQiming Venture Partnerらが支援しており、昨年は238%の売上増を果たしていた。

また、AI(人工知能)を活用した英語と中国語の学習プラットフォームの「LAIX」も先週、7200万ドルをニューヨーク市場での上場で調達した。出資元のCherubic VenturesのMatt Chengによると、LAIXは彼のVCが初めてエンジェル出資を行った企業だという。また、GGV CapitalやHearst Venturesらも同社を支援している。LAIXは中国では「Liulishuo」という名で知られ、CEOはYi Wangが務めている。

これらの2社はともに海外市場を狙っている。CooTekは上海本拠で、アプリの対応言語は72カ国語に及んでいる。同じく上海のLAIXは特に新興国の市場をターゲットとしている。

また、AIの活用に注力する点でも2社は類似点を持つ。CooTekはAIとビッグデータを活用し、利用者の需要を導き出し、フィットネスやニュース系のアプリも開発している。また、同社のTouchPalキーボードはAIアシスタントを搭載している。LAIXもAIを活用したチュートリアルサービスを提供している。

さらに、先週ニューヨークに上場した3つ目の中国企業がスマートホーム家電を販売する「Viomi Technology(云米)」だ。同社はIPOにより約1億ドルを調達した。Viomiはシャオミの出資を受けている。

米中の緊張が高まる状況下においても、米国でIPOを果たす中国企業は数多い。ただし、IPO後の株価はほとんどの場合、下落傾向にある。しかし、中国の起業家にとって米国で上場することは、非常に光栄なことだ。これらの企業に投資したVCたちは、彼らが国際的認知度を向上させ、投資のリターンをもたらすことを待ち構えている。

編集=上田裕資

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