旅行サイト「トラベロカ(Traveloka)」は、ミシュラン星獲得店のうち最も安価な50店をまとめたランキングを発表した。このランキングは、ミシュラン料理を楽しめるのは富裕層だけ、という既成概念を打ち砕くものだ。
同サイトの調査によれば、トップ10のうち8店舗が東アジアと東南アジアの店で、中には300円以下のメニューを提供する店もある。最も安いのは、シンガポールの屋台「香港油鶏飯面(Liao Fan Hong Kong Soya Sauce Chicken Rice & Noodle)」で、料金は3シンガポールドル(約250円)だ。
欧州最安のミシュラン料理は、スペインのバルセロナとバレンシアの間にある「L’Antic Moli」のランチセットで、料金は14.50ユーロ(約1900円)。一方、米国最安値はサンフランシスコの「Al’s Place」で、同店では18ドル(約2000円)でミシュラン料理が楽しめる。
ランキング入りした店の大多数が一つ星レストランだが、14位にはサンパウロの二つ星レストラン「Tuju」も入っている。同店でのランチセットの値段はたった85レアル(約2400円)だ。
なお、スペイン・イビサ島にある世界一高いレストラン「Sublimition」ではセットメニューの料金が約20万円。一方で今回ランキング入りした店の食事代の合計も約20万円で、同じ値段でミシュラン星料理50点が全て楽しめる計算となる。
以下に、ランキングトップ10に入った店を紹介する。
1位 香港油鶏飯面/シンガポール
3シンガポールドル(約250円)からのシンガポール料理店。
2位 添好運(Tim Ho Wan)/香港
30香港ドル(約440円)から。香港名物の点心料理を提供。
3位 ハモ(Hamo)/韓国ソウル
8000ウォン(約820円)から。「ハモ」は「もちろん」の意味。晋州地方の伝統料理を提供。
4位 中国菜エスサワダ/日本・大阪
大阪にある中華料理店。1080円からのランチコースを提供。
5位 ジェイ・ファイ(Jay Fai)/タイ・バンコク
400バーツ(約1400円)から。バンコクの屋台から始まったシーフード料理店。
6位 ぎんざ 一二岐/日本・東京
1400円代からのランチ定食を提供(編集者注:公式ウェブサイトによると、現在提供中のランチコースは税抜き3800円から)。
7位 大三元(Three Coins)/台湾・台北
400台湾ドル(約1500円)から。広東料理を台湾風にアレンジした料理を提供。
8位 老字号(Lao Zheng Xing)/中国・上海
100元(約1700円)から。川海老のフライなどの伝統的料理を楽しめる同市で最も古い上海料理店。
9位 L’Antic Moli/スペイン・エルカステル
14.50ユーロ(約1900円)から。美しい景色に囲まれた居心地のいいロケーションで料理を楽しめる店。
10位 Al’s Place/米サンフランシスコ
18ドル(約2000円)から。地元ベイエリアのシーフードや野菜を使った北カリフォルニア料理を提供。