小惑星探査機「はやぶさ2」は3年半前に打ち上げられ、2018年6月にリュウグウに到着した。そしてリュウグウの表面を解析したあと、9月22日に小型ローバ「MINERVA-II1(ミネルバ・ツー・ワン)」を分離し、Rover-1AとRover-1Bの2機を着陸させることに成功。分離直後にリュウグウの表面をこれまでで最も高い解像度で撮影した。
2機の小型ローバにはホップで移動する特徴がある。ホップでは最高15メートルまで跳び上がり、最長15分間も空中にとどまることができる。
はやぶさ2の次のミッションは、はやぶさ2自身がリュウグウに着陸することだ。デバイスを空中で爆発させて銅の塊を表面に打ち込み、着陸スペースを地ならしする。その後、岩石のサンプルを収集する。
地球上に落下してきた隕石は、宇宙空間を移動する間や大気圏に突入した際に変質している。リュウグウは、構成物が太陽系の時と似ているC型小惑星に分類され、そのサンプルは「新鮮」であり、宇宙が誕生した時に存在した構成要素を研究するにあたって有効だ。
はやぶさ2は、2005年にイトカワとのランデブーに成功し、世界で初めて小惑星からのサンプルを持ち帰った「はやぶさ」の後継機だ。