世界の「Work-Life-Living 」トレンド


インスタ映えするような空間の工夫

なぜ、Girlboss Rallyには、世界中から女性が集まってくるのか。参加して、あらためてその理由を確認することができた。現代を生きる女性、とくにミレニアル女性にとっての「ツボ」が、このカンファレンスにはぎっしり詰まっているのだ。

このカンファレンスで印象的だったのは、会場自体のポップな雰囲気だ。女性のキャリア関連のカンファレンスというよりは、ファッションや美容関連のフェスティバルのような華やか雰囲気が会場には漂っていた。

会場のハコ自体は無機質な倉庫兼イベントスペースのような場所だが、そこにはGirlbossがオンラインで展開している世界観が3Dで再現されたような魅力的な空間が広がっていた。



会場のどこをとっても「Instagrammable」、日本語でいう「インスタ映え」するような工夫にあふれていた。そうした空間をより華やかにしていたのが、参加していた女性たちだ。スタイリッシュかつ「自分らしい」ファッションに身を包んだガールボスたちが、ポップな空間にライブ感を与えていた。

カンファレンスは、いくつかのホールや会議室でさまざまなコンテンツが同時並行で開催されており、自分が興味のあるセッションに参加をする形式。キャリアや実践的なビジネスハックに関する内容が中心でありながらも、「ヘルス・ウェルネス」といったカテゴリーがあるのが印象的だった。米国を中心に、近年、新たなトレンドになっている「セルフケア」(日本語でいう「自分を大切にする」というニュアンス)の分野だ。

そのセルフケア代表する存在となっているのが「GOOP」。ハリウッド女優でもあるグウィネス・パルトローが、自身の趣味を基に、立ち上げたブランド/ウェブサイトだ。彼女自身がゲストスピーカーとなったGirlboss Rallyのトークセッションには、会場におそらく300名以上が詰めかける人気ぶりだった。


グウィネス・パルトローがゲストで登壇したトークセッションの様子

メイク動画の先駆者的存在として一躍世界的に有名になったミッシェル・ファンも、ワークショップのゲストファシリテーターとして参加していた。彼女の動画チャンネルはフォロアーが900万人近く、ソーシャルメディアを基点に大成功を納めたが、数年前、突然、番組を更新しなくなったことで世間を騒がせた。

「ソーシャルメディアに見せる自分、そしてライフスタイルを演じるなかで、自分自身を見失ってしまった」とファンは言う。彼女はその後なにもかもを置いて旅に出て、スイスの大自然のなかに身を置きながら自分を取り戻していった。


メイクアップアーティストのミッシェル・ファン

彼女の一連の葛藤を描いた動画メッセージ「Why I left(私が去った理由)」は、すでに1200万回を超えるビューを獲得し、日常生活とソーシャルメディアとが切っても切り離せない関係にある女性たちに多くの共感を呼んでいる。

そんな背景を持つ彼女が登壇したのは、クリスタルボウルやゴングを用いたサウンドヒーリングと、椅子に座ったままできる簡単なエクササイズと瞑想方法を盛り込んだマインドフルネスのワークショップだ。ソーシャルメディアを使って頂点を築いた彼女が行き着いた、デジタルライフを楽しみながらも心のバランスを取る方法が紹介された。

文=小川麻奈

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