ビジネス

2018.09.29

「誇れる仕事」もファッションのひとつ、#girlbossから学んだこと

(Photo by Rich Fury/Getty Images for Girlboss)

最近、インスタグラムなどでもよくみかける「#girlboss」というハッシュタグ。女性起業家や職場での女性管理職、つまり部下を持つマネジメントの立場にいる女性のことをさす言葉だ。また、「自分の人生は自分で決める女性」「人生に主導権を持って主体的に生きている女性」という意味もある。

そんな#girlbossムーブメントを牽引するひとりの女性がいる。彼女が主催するカンファレンスに参加するため、今年の4月、シンガポールから日本経由で17時間かけ、ロサンゼルスに渡った。参加したのは「Girlboss Rally」、ミレニアル女性向けのオンラインメディアを運営する会社、Girlbossが昨年から年に2回開催しているカンファレンスだ。

そして、私を遠路はるばるロサンゼルスにまで赴かせた女性こそ、このGirlbossの創立者、ソフィア・アマルソ(Sophia Amoruso)だ。


Girlbossの創立者 ソフィア・アマルソ

世間一般の常識に馴染めない「問題児」だったアマルソは、自分の才能を信じて、直感を頼りに人生を切り開いた。彼女は最初の起業で古着のオークションショップ「Nasty Gal」を立ち上げ、年商1億ドルのファッションリテーラーにまで育て上げた。このストーリーについては、彼女自叙伝「#GIRLBOSS」に詳しいが、Nasty Galはその後、会社更生法の適用となり、現在アマルソは経営から離れている。

つまりメディア企業Girlbossは、彼女にとっては2度目の起業ということになる。Girlbossのミッションは「ミレニアル世代の女性たちに、将来のために必要なツールとコネクションを提供することで、彼女たちの成功を再定義すること」。それに従い、キャリアはもちろんのこと、お金、美容、ウェルネス、自己啓発といったようなミレニアル女性の関心高いトピックを、ユーモアとポップな独自の世界観とセンスで提供している。

年2回催されるカンファレンスは、オンラインで展開されているGirlsbossのファンやフォロワーがオフラインで集まことができる数少ない機会。私が参加したロサンゼルスの回にも、たった1日のために世界13カ国から約800人が集まった。11月にはニューヨークで開催されるが、早割チケットは発売開始後24時間で売り切れに。ますますその動きは勢いを増しているようだ。
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文=小川麻奈

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