そんな#girlbossムーブメントを牽引するひとりの女性がいる。彼女が主催するカンファレンスに参加するため、今年の4月、シンガポールから日本経由で17時間かけ、ロサンゼルスに渡った。参加したのは「Girlboss Rally」、ミレニアル女性向けのオンラインメディアを運営する会社、Girlbossが昨年から年に2回開催しているカンファレンスだ。
そして、私を遠路はるばるロサンゼルスにまで赴かせた女性こそ、このGirlbossの創立者、ソフィア・アマルソ(Sophia Amoruso)だ。
Girlbossの創立者 ソフィア・アマルソ
世間一般の常識に馴染めない「問題児」だったアマルソは、自分の才能を信じて、直感を頼りに人生を切り開いた。彼女は最初の起業で古着のオークションショップ「Nasty Gal」を立ち上げ、年商1億ドルのファッションリテーラーにまで育て上げた。このストーリーについては、彼女自叙伝「#GIRLBOSS」に詳しいが、Nasty Galはその後、会社更生法の適用となり、現在アマルソは経営から離れている。
つまりメディア企業Girlbossは、彼女にとっては2度目の起業ということになる。Girlbossのミッションは「ミレニアル世代の女性たちに、将来のために必要なツールとコネクションを提供することで、彼女たちの成功を再定義すること」。それに従い、キャリアはもちろんのこと、お金、美容、ウェルネス、自己啓発といったようなミレニアル女性の関心高いトピックを、ユーモアとポップな独自の世界観とセンスで提供している。
年2回催されるカンファレンスは、オンラインで展開されているGirlsbossのファンやフォロワーがオフラインで集まことができる数少ない機会。私が参加したロサンゼルスの回にも、たった1日のために世界13カ国から約800人が集まった。11月にはニューヨークで開催されるが、早割チケットは発売開始後24時間で売り切れに。ますますその動きは勢いを増しているようだ。