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I cover retail, fashion, consumer behavior and consumer products.

(Stephen Brashear / by Getty Images)

米ブルームバーグ通信は先ごろ、アマゾン・ドット・コムが2021年までにレジのないコンビニエンスストア、「アマゾン・ゴー」3000店舗の開設を計画していると報じた。

「アマゾン・ゴー」ではスマートフォンにダウンロードしたアプリを使い、キャッシュレスで買い物ができる。購入した商品の代金は全て顧客のアカウントに請求され、レジで精算する必要はない。一度手に取った商品を棚に戻したことも把握されており、代金が請求されることはない。

アマゾンが店員のいないコンビニを実際に3000店舗オープンすれば、数多くの人たちにとってのさまざまなことが変化する。主に影響を受けるのは、以下の店舗や企業だ。

その他のコンビニ

レジの前に行列ができている店とそれらがない店のいずれかを選ぶとすれば、多くの人は後者の店舗で買い物をしたいと思うだろう。

古いテクノロジーを使っている店にはさらに悪いことに、彼らは「損失を出しても気にしない」競合相手のアマゾンと戦うことになる。そして、価格競争にさらされ、ただ赤字を出さないためだけに、テクノロジーをアップデートするための設備投資を行う必要に迫られる。多くの店舗が経営を維持できず、閉鎖することになるだろう。

アマゾンがレジのないコンビニ3000店舗を開設すれば、ガソリンスタンドを除くコンビニエンスストア事業において、支配的な地位を築くことになると考えられる。

スーパーマーケットその他

レジのないスーパーマーケットを実現するテクノロジーは、世界中の数多くの企業によって開発が進められており、実現の時期は5年後ともそれ以降ともいわれている。ただし、実際に導入されることになるのは間違いないとみられる。

実現されれば、スーパーマーケットでの買い物は現在とは異なる体験になるだろう。そして、依然として店員を雇う店は苦しむことになる。新たなテクノロジーを採用できない店舗は、姿を消していくことになるだろう。

さらに、そうした変化に直面するのはスーパーマーケットとコンビニだけではない。ウォルグリーンやCVSといった大手ドラッグストア・チェーンをはじめ、どのような種類の小売店でも、精算のために列に並ぶ必要はなくなるのだ。消費者は並ぶことに対する忍耐力を持たなくなるだろう。

編集=木内涼子

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