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ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信

米国男子ツアー選手権 最終日、優勝を決めガッツポーズをとるタイガー・ウッズ(Photo by Keyur Khamar/PGA TOUR)

9月24日のウォール・ストリート・ジャーナルは、1面にタイガー・ウッズ優勝の瞬間の写真を載せた。いつもトーナメントの最終日に赤い勝負服で試合に臨んでいたウッズのガッツポーズが同紙のトップを飾ったのは、「ゴルフの神様」の復活を強く印象づけた。

アメリカの一般メディアが、ゴルフの試合をこれほど大きく採り上げたのはとてもひさしぶりだ。フットボールやバスケットボールなど、商業化が進んで肥大化するアメリカのスポーツ界にあって、低迷を続けるゴルフには、このところ何もいいニュースがなかった。

アメリカのゴルフ人口は、2006年に3000万人だったのが、2017年には2400万人へと2割も減った。日本はもっとひどく、ピークの3分の2くらいまでに落ち込んでいると言われている。

この現象は世界的なもので、ワールド・ランキングの上位に多くの選手を輩出し、全世界のゴルフコースの45%を保有するアメリカのゴルフが停滞すると、その影響は海外にも及ぶということなのだ。

筆者のいるラスベガスでも、「住宅開発」では許可の降りない郊外の砂漠を「ゴルフ場開発」ということで造成権を獲得し、安く払い受け、コースをつくったのち、収入不足ということで破産させ、やむを得ない理由で集合住宅地に改変する詐欺まがいの土地開発手法が横行しているほどだ。

ゴルフ低迷の理由は、ジュニアの育成がないがしろにされ、高齢者のファンがやめていく「自然減」を埋められないとか、ずいぶんとプレー料金は下がったとはいえ、まだカネのかかるスポーツでコスパが悪いとか、企業の接待やら業界のチャリティによく利用されるため、移動や準備が大げさとなり敬遠されるようになったとか、などといろいろ言われている。

「ゴルフの神様」再び

この5年間、タイガー・ウッズは苦しんでいた。プロデビュー(1996年)の翌年に、いきなりPGAツアーの賞金ランキング第1位にのぼりつめた彼は、2013年までに10回の賞金王に輝いている。

しかし、その13年のシーズン途中、腰のけがでツアーを一時離脱、復帰後、ブリヂストン招待で79回目の優勝を飾るが、翌年からはまったく勝つことができず、ゴルフの国別対抗戦であるライダーカップの常連であったのに、12年以降はメンバーから外れていた。

文=長野慶太

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