あなたは当てはまる? リーダーが気づかず犯す3つの過ち

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経営者は、常に過ちを防ごうと努力している。しかしミスを防ぐには、どこに注目すべきかを知る必要がある。私が創業したヘンリー・リーダーシップ・グループ(Henley Leadership Group)が見てきた中で、経営陣が気づかずに繰り返してしまいがちな、よくある過ちは3つある。あなたは果たして、いくつの過ちを犯しているだろうか?

1. 自分は他者より知識豊富だと思い込む

市場がグローバル化・高度多様化する前で「今までのやり方」がまだ通用し、市場が比較的安定していた古き良き時代はこれで良かったのかもしれない。企業の戦略や中核的な仕組みの構築を支援したリーダーは、自分のことを「賢い長老」と考えていることもある。こうした地位に長くいた人ほど、そう信じてしまいがちだ。

しかし、これはリーダーが犯す基本的な間違いの一つだ。リーダーは周囲により良い質問をし、自分が既に答えを知っていると思い込む習慣をやめる必要がある。自分が理解していることは脇に置き、顧客や重要関係者、従業員から学ぶようにしよう。リーダーは、初心者の心持ちで臨む必要がある。好奇心を培い、さまざまな新しいことに驚嘆する心を持とう。

2. 安全策を取る

リスクを取るのはもちろん怖いことだし、リスクを取らない理由は恐怖心だ。ヘンリー・リーダーシップ・グループの顧客である、ある金融サービス企業は長年、安全策を取っていた。これこそ、人々が銀行に望むものだ。同行の顧客は長い間、銀行の保守的姿勢から恩恵を受けていた。しかし、革新的な企業が市場シェアを獲得しようと殺到し、銀行業の技術と顧客窓口を変革するにつれ、この分野の環境は劇的に変化している。

この顧客企業には、より迅速に行動を起こす必要が出てきた。同社は、長年保持してきた市場で巻き起こる競争に対処するため、買収できる小さな組織を特定する必要がある。保守的な企業文化を持てばリスクが軽減されるように感じられても、それだけではドアに迫り来る大きな悪い“おおかみ”を止めることはできない。

3. 会社のために個人の生活を犠牲にすべきと考えること

この過ちは、企業のため自分を犠牲にすることを忠誠心として評価していた世代に受け継がれてきた。そしてこの影響は、一部の人の脳に今でも確実に刻み込まれている。時には、自分よりも仕事を優先することが明らかに合理的なこともある。そうすることが重要で、状況が改善される場合だ。しかし、こうした状態を数週間、数カ月、数年続けると仕事に依存してしまうようになり、全くあなたのためにはならないかもしれない。

週70時間労働をこなし、家族や運動、睡眠を軽視している人がそれほど生産的ではないことを、皆さんもおそらく直接知っていることだろう。どのようにすれば、自分と会社をどちらも十分ケアできるかを考えてみよう。

翻訳・編集=出田静

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