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Photo by Aytac Unal/Anadolu Agency/Getty Images

スポティファイは9月20日、インディー系アーティストを対象とした「Spotify For Artists」と呼ばれるサービスで、アーティストが直接楽曲をアップロードできる機能の提供を始めた。

「ビルボード」によると現状では、この機能を利用可能なのは、数百名の米国在住のインディー系アーティストに限られ、NonameやMichael Brun、VIAAやHot Shadeといった名前があげられている。

スポティファイのマーケットプレイス部門のKene Anoliefoは「アーティストらが簡単に利用できる透明性の高いツールに仕上げた。アップロードできる楽曲数の制限はなく、クリエイターたちはスポティファイ上で自由に楽曲を公開できる」と述べた。

利用料は無料で、スポティファイで楽曲から発生した売上の50%をアーティストは受け取れる。また、楽曲の権利はアーティストが保有できるという。スポティファイは今年6月に、クリエイターやマネージャーらに対し、スポティファイで独占配信する楽曲について、前払金を支払う計画を明かしていた。その1ヶ月後には、自身の楽曲のプレイリストへの掲載を申請する窓口を開設した。

今回のスポティファイの動きは、DistrokidやTuneCore(チューンコア)などの他の音楽ディストリビューターには脅威となるかもしれない。TuneCoreは自分で作った楽曲を、世界中のデジタル配信ストアで販売できる音楽ディストリビューションサービスで、配信先にはスポティファイやアップルミュージック、Tidal等が含まれている。

チャンス・ザ・ラッパーのような有名アーティストもTuneCoreを利用しており、同社は昨年秋に累計売上が10億ドルに達したとアナウンスしていた。TuneCoreは200万人以上の登録者を抱えており、配信にあたって年間手数料を払えば、楽曲の売上から配信ストアの手数料を除いた、すべての収益がアーティストに還元される。

同様なプラットフォームの「EMPIRE」の場合は、アーティストの取り分が80%となっているが、レーベル的な役割を果たし、ラジオなどでのプロモーション機会も提供している。

今回のスポティファイの取り組みや、他の配信プラットフォームのサービスは、既存のレコード会社との契約と比べ、アーティストにとってメリットが大きい。シンプルな手順で手軽に楽曲が配信でき、楽曲の権利もアーティスト自身が持ち続けられるからだ。


編集=上田裕資

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