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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

ホンダCR-V

ホンダCR-Vは世界で最も売れているSUVの1つだ。アメリカでは、毎月約3万台販売されている。つまり、毎日1000台も売れており、平均価格が1台の平均価格が290万円だとしても、ホンダは毎日29億円を稼いでいることになる。年間の売り上げだと、CR-Vだけで10兆円ほどだ。そう考えると、ホンダにとってCR-Vの重要性がつくづく伝わってくるだろう。

当然、CR-Vは全世界で売れているモデルではあるが、アメリカでは日産ローグやトヨタRAV4が最大ライバルになるし、日本では、トヨタ・ハリアー、日産エクストレイル、マツダCX-5、スバル・フォレスターなどと対決するので、CR-Vはかなり進化しなければならない時期が来ていた。そして、その結果が、すでに市場に出回っているアメリカでの1日1000台の売上というかなりの好評ぶりだ。

開発チームはいわゆる「キープコンセプト」ではなく、各方面を思い切り変えることにした。外観を一新してよりスタイリッシュにデザインしなおし、走りや乗り心地を向上させた。また、初のターボエンジンを搭載し、3列シートのオプションも追加した。



メイン市場であるアメリカでは、「よりスタイリッシュ」という売り文句も重要だろう。しかし、それよりも要求されるのは力強いフォルムと、どの場面にも対応できるということだ。そういう意味では、新CR-Vは美しいとは言いづらいにしても、ユーザーが欲しい機能性抜群、走行性能やコストパフォーマンス文句なしの車種に生まれ変わったと言える。

5代目CR-Vが、このサイズに3列シートを収めた7人乗りモデルの選択が可能になったということは、つまり1クラス上のマツダCX-8もライバルに加わることになるだろう。

CR-Vの内装の質感はライバルとほぼ同レベルだが、インパネ周りやシフトセレクターにはもう少しクオリティが欲しい気がする。クルーズコントロール、つまり前車速追従型ACCや歩行者事故被害軽減のステアリングアシストなど、充実したADAS系装備などが加えられる。

パワートレインは、CVTと組み合わさった1.5リッター直4ガソリン・ターボと、2リッター直4と電気モーターを組み合わせたハイブリッド+CVTの2種類から選べる。どちらもCR-Vにとって初の設定だ。

文=ピーター・ライオン

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