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黒人文化を「活用」

ビーツを買収したことにより、アップルはドクター・ドレのほか定額制音楽ストリーミングサービス「Apple Music」において重要な役割を担ってきたジミー・アイオヴィンとの協力関係を築いた。黒人文化を取り入れたことで、Apple Musicはサービス開始当初から、最も多くのヒップホップアーティストが楽曲をリリースするプラットフォームとなった。

一方、米大手テクノロジー系メディア「The Verge(ザ・ヴァージ)」は、アップルはすでにビーツとの関係から必要なものは吸い上げたのではないかと報じている。アップルはMacとiPadを新たに購入する顧客を引き付けるための手段として、ビーツの製品を利用するようになっているとされる。

ビーツは新製品を売り出さなくても、スポーツチームや選手たちとの契約から多額の利益を見込むことができる。米プロバスケットボール協会(NBA)とは先ごろ、公式パートナーとしての複数年契約を結んだばかりだ。ヒップホップ、そしてバスケットボールとの結びつきが生む強力な相乗効果から考えれば、こうした契約はアップルが“文化を通じて”売上高を伸ばすための確実な方法の一つだといえる。

現在のところ、年内にビーツが新製品を発表する動きは見られない。アップルがビーツに関して長期的にはどのような計画を立てているのか、この点に関する疑問は今後も長く残ることになるのかもしれない。

編集=木内涼子

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