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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

CEOのメラニー・パーキンス、COOのクリフ・オブレヒト、CPOのキャメロン・アダムズ

オーストラリア発のデザイン制作サイトが急成長を続けている。彼らはいかにして、創業わずか6年で「ユニコーン」となったのか。


ブログやホームページに使うイラストから、プレゼンの資料、さらにはSNSのバナー広告まで、個人・企業を問わず、デザイン制作のニーズが急増している。そんな中、手軽におしゃれなデザインが作れるとして人気を集めているのがオーストラリア発のデザイン制作サイト「Canva」(キャンバ)だ。

創業からわずか6年で、月間利用者数は1000万人を突破(日本のメルカリと同規模)。今年1月にはオーストラリアで唯一の「ユニコーン」(企業価値10億ドル以上の非上場企業)となった。

いかにして同社は急成長を遂げることができたのか。5月、シドニー中心部サリーヒルズにある本社オフィスを訪ねた。外観は古びた倉庫のようだが、中はブティックホテルさながら、おしゃれで居心地の良さそうな空間が広がる。

地上階のフロアは、カフェテリア。奥にはライブステージやボルダリング壁、バーカウンターなどが設置され、さらにはアーケードゲームやマッサージチェアも。隅のソファスペースではくつろいだ様子の若者たちがラップトップを叩きながら打ち合わせをしていた。



CEO(最高経営責任者)のメラニー・パーキンス(31)、COO(最高執行責任者)のクリフ・オブレヒト(32)、CPO(最高製品責任者)のキャメロン・アダムズ(38)の3人が迎えてくれた。同社の共同創業者らだ。

「私たちは複雑なものをシンプルにすることに力を入れてきました」

創業のきっかけについて尋ねると、メラニーは人懐っこい笑顔を見せながら、オーストラリア人らしく早口で語り始めた。

「以前は高額なデスクトップ・ソフトを使って、ストックフォト・ライブラリーから写真を探して、フォント・ライブラリーからフォントを探して、イラスト・ライブラリーからイラストを探して……、というふうに一つのデザインを作るのにいくつもの面倒なプロセスが必要でした。そこでデザインの制作経験がない人でも、おしゃれな作品を簡単かつ無料で作れるようにできたら、と考えたんです」

文 = 増谷 康 写真 = ジェレミー・パーク

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