2001年のオープン以来、そのオリジナルかつユニークな商品構成で東京のライフスタイルシーンを牽引してきた「シボネ青山」がこのたびビルの建て替えを機に移転、再オープンした。よりコンセプトを強く、明確にした話題のショップを訪ねてみた。
“New Antiques, New Classics(未来のアンティーク、これからのクラシック)”をコンセプトに生まれ変わった「シボネ青山」。一歩店内に入れば、以前の地下とは一変、青山通り沿いの大きな開口部から外光が降り注ぐ、明るく開放的な空間が広がっている。
「立体的な商品構成によるライフスタイルを発信するショップが増えたいま、わたしたちは原点に立ち返って“強度あるもの”にもう一度フォーカスしようと考えました。この店では、長い時間軸に寄り添って付き合える本当にいいものだけを選ぶことで、ものがもつ真の価値、物語を世界に向けて発信したいと思っています」と語ってくれたのは、同店を運営するウェルカムの横川正紀社長だ。
その力強い言葉通り、200坪の広大な店内には、e15(ドイツ)、グビ(デンマーク)などの家具から、リベコ ホーム(ベルギー)のテキスタイル、1882(英国)の食器といった世界中から集められた逸品が揃うなかに、THREEのスキンケアアイテムやイフジ家具工房のシェーカーボックスなど、ユニークな日本発のブランドのものも数多くラインナップされている。
この店には、強度をもつものだけが集まることで生まれる、美しくも力強いナラティブがある。
CIBONE AOYAMA
場所は、以前のベルコモンズの青山通りを挟んで向かいのビルの2階。ゆるやかにつながる黒と白で過去と未来を表現したという空間は、DAIKEI MILLSの中村圭佑と工藤桃子によるもの。店内各所に設けられたブックディレクター幅允孝(BACH)による書籍コーナーにも注目。
●東京都港区南青山2-27-25 2F
☎03-3475-8017
営11:00〜21:00 不定休
www.cibone.com