最新の報告書で「米国で最も盗難被害に遭う車」という望ましくない判定を受けたのは、前回に引き続きホンダ車だった。昨年中には4万5000台を超える「シビック」の被害届が出されている。また、2位に入った「アコード」の盗難件数も4万3700を超えた。モデル年式別にみると、盗難件数が最も多かったのはシビックが1998年、アコードが1997年だった。
基本的な対策が大切
テクノロジーの進化により、盗難件数は20年ほど前から減少してきた。だが、ここ数年はわずかながら被害が増加に転じている。主な原因はドライバーの油断だとされる。所有者がキーを車内に置き忘れたことで被害に遭う車は毎年、数千台に上っている。
車両の盗難被害は所有者に、深刻な経済的打撃を与えかねない。特に所有者が車両保険に加入していなかった場合には、大きな痛手となる。
NICBは報告書の中で、被害を避けるために講じるべき具体的な対策を紹介している。「ドアをロックしてキーを持って車を離れる」という一般常識的なもののほか、「見えるところに警報機を取り付ける、アラームが鳴るようにしておく」「イモビライザーを設置し、エンジンがかからないようにする」「追跡装置を設置し、警察や監視センターが位置を特定できるようにする」の4つだ。追跡装置は信号を発することで、当局による盗難車両の回収を支援する。
NICBによれば、2017年に最も多くの盗難被害に遭った中古車の10モデルは、以下のとおりだ(全てのモデル年式を含む)。
1. ホンダ シビック/4万5062台
2. ホンダ アコード/4万3764台
3. フォード ピックアップ(フルサイズ)/3万5105台
4. シボレー ピックアップ(フルサイズ)/3万58台
5. トヨタ カムリ/1万7278台
6. 日産 アルティマ/1万3358台
7. トヨタ カローラ/1万2337台
8. ダッジ ピックアップ(フルサイズ)/1万2004台
9. GMC ピックアップ(フルサイズ)/1万865台
10. シボレー インパラ/9487台