ビジネス

2018.09.23 07:00

ウーバーと滴滴が激突「世界の配車サービス」10数社の動向


アフリカと南アメリカ

アフリカのサブサハラ地域(サハラ砂漠より南)ではウーバーとTaxifyが2大勢力となっている。北アフリカにおいては、Careemとウーバーが2大巨塔だ。ブルームバーグの報道によると、ウーバーはドバイ本拠のCareemに20億ドル以上を提示し、買収交渉を行っているという。買収が成立すれば、高コストなMENA(中東と北アフリカを合わせた市場)地域の戦いは終焉を迎えるかもしれない。

イスラエルでは現地の「Gett」が市場を抑えている。Gettは2017年4月にニューヨークの「Juno」を2億ドルで買収したが、報道によるとGettは米国から撤退を計画中という。

トルコではCareemがハイエンド市場に注力する一方、現地の「BiTaksi」が主要なポジションをとっている。

ウーバーはメキシコ市場にも大きな期待を寄せているものの、中国の滴滴も2018年にメキシコ進出を果たした。滴滴は2018年1月にブラジルの「99」を買収し、ここでもウーバーを追撃する構えだ。

南アメリカ大陸の各地で、ウーバーとスペイン本拠の「Cabify」が勢力を広げようとしているが、地元政府の反発は強く、アルゼンチン政府はほとんどの地域でウーバーを禁止している。

翻訳・編集=上田裕資

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