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I write about media, emerging technology and social technologies.

(Justin Sullivan / by Getty Images)

AR(拡張現実)は非常にパワフルなツールであり、アップルはエンターテインメント分野での普及を目指している。ARの可能性に半信半疑な人もいるかもしれないが、ARコンテンツの開発競争は激化している。

ARの盛り上がりは、投資トレンドを見ても明らかだ。VR(仮想現実)関連の投資が減少に転じる中、ARへの投資は増加を続けている。何年も前からテック系のギークの間ではARに対する需要があったが、ARコンテンツを制作するための費用が莫大だったためにニッチな技術にとどまっていた。しかし、今では技術が進化し、かつては考えられなかったような方法でARを楽しむことができるようになった。

AR/VR領域のマーケティングを手掛けるReekita Galaは次のように述べている。

「新型iPhoneではAR機能が強化されているが、これは全てのアプリ開発者やマーケター、起業家らにとって重大な出来事だ。アップルは、我々の想像を超える可能性を秘めた世界への扉を開いた。ARは新たなビジネスを生み出し、既存のビジネスを破壊するポテンシャルを秘めている。ARの普及によって、テクノロジーは次のステージに進化するだろう」

新型iPhoneに搭載されているBionicチップや、アップル独自のニューラルネットワークによって、バスケットボールのコーチが選手のフリースローの成功率を改善したり、ゲームセンターに行かなくても名作アーケードゲームの「ギャラガ」をプレイすることができるようになる。

アップルは、AR/VR用のヘッドセットやスマートグラスも開発している。将来的には自分の目で見たことが全てではなくなり、ARを通して世界を見ることが当たり前になるだろう。

ARが普及する上で課題となるのがハードウェアだ。アップルはスマホ時代が長く続くとは考えていない。スマートグラスやウェアラブルが今後15年ほどで広まるだろう。ARとVRを専門とする調査会社「Greenlight Insights」 のアナリスト、Alexis Macklinは、「モバイルARが完成形ではない」と断言する。

Macklinによると、将来的にはポケットからスマホを取り出さなくても、必要なときにすぐARを使える時代がやってくるという。

編集=上田裕資

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