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(左)イーロン・マスク、(右)前澤友作(Photo by Mario Tama/Getty Images)

ジョン・F・ケネディ米大統領は56年前の9月、テキサス州ヒューストンにあるライス大学で行った演説の中で次のように述べた──。

「私たちは月に行くことにした」

「私たちはこの10年のうちに月へ行くことにした…それらがたやすいことだからではなく、困難だからだ」

そして、日本の衣料品通販サイト大手の運営企業を率いる前澤友作は9月18日、ケネディ大統領と非常によく似た発言をした。

「私は月に行くことにした」

「私はこの経験を…できる限り多くの人たちと共有したい。だからこそ、…私はアーティストたちと一緒に月に行くことにした」

米宇宙開発会社スペースXの「ビッグ・ファルコン・ロケット」に乗り、民間人として初めて月周回旅行をすることになった前澤が、非常に高額の費用がかかる宇宙旅行にアーティストやミュージシャン、デザイナーなど8人を招待するという大胆な行動に出たことは、称賛に値する。

ただ、前澤の発言は「私」という一人称単数代名詞を使ったという点で、ケネディ大統領とは違っている。

宇宙旅行は「インフラ構築」

宇宙旅行が真に社会に変革を起こすものになるとすれば、それは道路や電車、民間航空の旅が社会的利益に貢献したのと同じように、社会全体のためになるものでなくてはならない。

だが、経験を世界と共有するというスペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と前澤が、宇宙を全ての人にアクセス可能なものにするという大きな目標を掲げているのかどうかは分からない。

それでも、スペースXは月に民間人を送ることで、人類が複数の惑星に暮らす将来のための基礎的な交通インフラを開発することになる。人類は複数の惑星に生存する種になるというマスクは、それは「未来を信じ、未来は過去よりも良いものになると信じることだ」と語る。

そのマスクは好んで、宇宙探査の魅力を使って人々(そして投資家)を引き付けようとする。だが、月はノベルティではない。それを忘れないことが重要だ。月は潜在的価値の高い不動産だ。私たちが専門家ではなくてもコンピュータを使い、車を運転するのと同様に、誰でも宇宙飛旅行ができるようにするべきだ。

編集=木内涼子

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