しかし、充実感を得ることはそれほど簡単ではない。米調査会社ギャラップが2013年に発表した「State of the American Workplace Report(米国の職場の現状に関する報告書)」では、労働者の52%が完全に仕事を嫌っていて、18%が仕事に打ち込めない状態だという驚きの結果が出ている。
自分の仕事やキャリアを心から愛していれば、全てが変わることもある。より幸福感を感じられ、仕事にも打ち込めるし、生産性も上がる。では、どうすればそうなれるのか? ここでは、キャリアで充実感を得る5つのポイントを紹介する。
1. 目的を見つける
心から満たされた気持ちになるには、目的を明らかにする必要がある。全ての努力がその目的に向けられるようにするためだ。目的を見つけるために、次の点を自問しよう。これらは、私が顧客の目的探しを支援するときによく問い掛けるものだ。
・私は幸せか? キャリアは自分をどのような気持ちにしてくれるか?
・私は、誰に対して自分を証明しようとしているのか? 誰の期待よりも自分を優先すること。
・現在の方法以外の方法はあるか? 自分に制限をかけていないか? 現在と違う方法で目標に向け努力できないか?
・何が起きることを望んでいるのか? 自分にとって本当に大事なことを理解しているか? もっと流れに身を任せることができないか? ペースを落とし、プロセスの中で見識を得ること。
2. 自分に挑戦する
自分の潜在能力を使っていないと感じると、すぐに仕事を退屈だと感じるようになる。ルーティンをこなし、安全で居心地の良い状況にとどまりたいと思うこともあるかもしれない。しかしそうした空間にとどまっていても、努力を迫られる状況にはならないし、成長もしない。そして最後には退屈してしまう。自分にとって挑戦的で、成功のために努力が必要なプロジェクトや新たなスキル開発に取り組むこと。そうすればスキルセットが向上するだけでなく、新たな課題に対処する能力に自信が持てるようになる。
3. メンターを探す
私はキャリアコーチを始めたとき、自分一人ではこのビジネスができないことに気づいた。最高のコーチになるためには最高の存在から学ぶ必要があったのだ。私がメンターを探し求めたのもそういうわけだ。複数の調査によると、メンターは各業界で仕事の道を開いてくれるだけでなく、指導を受ける人に対して重要なキャリアのアドバイスや、感情面でのサポートを授けてくれる。バラク・オバマやウィンストン・チャーチル、ビル・ゲイツは自身の成功をメンターのおかげだとしている。