レオンは『アリージャンス』、『イン・トランジット』、『ゴッドスペル』などのブロードウェイ作品のほか、テレビドラマ『グリー(glee)』にも出演した。今は、ディズニーのブロードウェイミュージカル『アラジン』で主役を努めている。
「アラジンは、古き良きミュージカルコメディーを最高レベルの芸術作品に仕上げたもの。大人数のオーケストラを従え、途中には素晴らしいタップナンバーもある。セットも大掛かりで、豪華な衣装や、コメディーのテーマ、それに悪役も」
「かつてのロジャース&ハマースタイン作品のように、僕が恋に落ちたミュージカルの要素が全て詰まっている。これぞブロードウェイといった珠玉のミュージカルだ」
実は、レオンとアラジンとの関わりは深い。「映画が公開された時、僕は12歳で、映画はとても話題を呼んだ」と彼は振り返る。「『美女と野獣』や『リトル・マーメイド』の成功を受け、この映画もとても期待されていた。素晴らしいアクションシーンや、ジーニーとアラジンの素敵なブロマンスもある。ロビン・ウィリアムズの演技によって、コメディーに何重もの厚みが加わっていた」
アラジンを演じるにあたり、レオンはリサーチのために映画を鑑賞し、それまで気づかなかった多くのジョークを発見した。「ロビン・ウィリアムズはとても早口で、大人になった今やっと何を言っているか理解できるようになった」
アラジンはまた、レオンの両親にもとても好評だった。中国からの移民である両親にとって英語は第2言語だ。「両親がブロードウェイで舞台を鑑賞するたび、僕はその後のディナーで2人のためにストーリーを説明してあげなければならなかった。でもアラジンは、『ああ、これなら千夜一夜物語で知っている』って」