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The IDEI Dictionary 〜変革のレッスン〜

クオンタムリープ代表取締役 出井伸之氏

人生は岐路の連続。最良の選択でチャンスを呼び込むためには、自身と深く対話し、自分の中にある幸せの価値観を知ることが重要である。この連載は、岐路に立つ人々に出井伸之が送る人生のナビゲーション。アルファベット順にキーワードを掲げ、出井流のHow toを伝授する。

今回は、X JAPANについて(以下、出井伸之氏談)。


今年6月、X JAPANのYOSHIKIさんのプレミアムディナーショー「EVENING WITH YOSHIKI 2018」に家族で行ってきた。

5周年になる今回は過去最高の競争率で、定員の100倍を超えるほどの人気公演となったそうだ。YOSHIKIさんのピアノとトーク、フルコースのディナーと「YOSHIKI ワイン」、そして素晴らしいチャリティー・オークションが盛り込まれ、彼の優しさがわかる時間であった。

私はソニーを卒業してすぐの頃、東京で開かれたとあるワイン会でYOSHIKIさんに出会った。ソニーのことが書かれた英語版の書籍を手にした彼が「サインをしてください」と、私の前に現れた。X JAPANで演奏している印象とは違ってとても繊細な方だなと、感じた。しかも、「みんな彼のサインが欲しいのに私がその人にサインをしている!?」と思い、感動したことを覚えている。

この夜の出会いをきっかけに親しくなった。お互いワイン好きなので一緒にカリフォルニアワインの会に出かけたり、L.A.で開かれたビジネスミーティングの後に彼の自宅を訪れる機会も何度かあった。そして、お互いにいろいろな人を紹介し合った。そのおかげで、全く違うコミュニティとの繋がりを持つことができた。

私たちは、プライベートのことから仕事のことまで、実にオープンに話した。彼はポツポツと、自分のことや家族のことなども話してくれた。

ある時、アジアにも自分の場所を持ちたいと言うので、物件を見に一緒にシンガポールまで訪れたこともある。しかし人工的すぎるのか少しピンとこなかったようで香港の知人を紹介したところ、どうやら香港が気に入ったようだ。こうして徐々に距離が近くなっていった。

世界でも稀に見る、天才的な集団

X JAPANそしてYOSHIKIさんにも、様々なストーリーがある。それをドキュメンタリーとして映像をつくろうと言う話が英国の製作会社で持ち上がり、実現に至ったのが『We are X』だ。この貴重なドキュメンタリー作品は、X JAPANが世界でも稀に見る天才集団だということの証明になったと思う。

特に、リーダーのYOSHIKIさんは、何においても極限まで行う、日本が生んだ天才だ。世界の名だたるミュージシャンも絶賛する、唯一無二の特別な存在である。

1999年、「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」で彼は、奉祝曲『Anniversary』を披露した。これが全てを物語っている。彼は、ピアニストであり作曲家、そしてロックミュージシャン、どちらにおいても非凡な才能をもっている。

こんなミュージシャンは、私の知る限り世界的にもごくわずかだと思う。彼は、“音”で表現することに、まっすぐでピュアな心を持っているのだ。

監修=谷本有香 インタビュー・構成=細田知美 写真=小田駿一 取材協力=Quantum Leaps Corporation 撮影協力=Union Square Tokyo

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