子どもにもヨガとマインドフルネスを ある米企業の試み

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マインドフルなリーダーシップを通し、強い子どもを育成

教師の大半は子どもの教育に限りない情熱を注いでいるが、教師という仕事はさまざまなレベルで課題や問題に直面する可能性があり、やる気がそがれやすく、感謝もされない仕事になりがちだ。コアパワー・ヨガは「マインドフルなリーダーシップ」を促進し、クラスの管理だけでなく教師の満足度を向上させる技術も生み出した。

マインドフルなリーダーは「どのように振る舞い、交流し、意思決定や問題に対処するかの指針となる、明確な中核的価値観を持っている」とクフェル。コアパワーのモデルに従えば、次のような特徴を一貫して示すようになる。

・感謝の態度を持つこと
・チームプレーヤーになること
・結果を出すこと
・目標を持って生きること

より大きな社会への影響

マインドフルな生き方を学び、受け入れる人は増え続けており、これがより大きな社会にある格差の解消につながる可能性もある。「米国で技術や政治的変動によって引き起こされる変化のスピードは、私たちがそれにどう反応するかによって、良くも悪くもなり得る」とクフェル。「私たちは転換期にいると思う。教育者、親、雇用主、リーダーとして、私たちは『私たちとあの人たち』の世界か、『私たち』の世界、このどちらかを選ばなければならない」

クフェルの言葉は、とても力強く、人々を団結させるものだ。さらにクフェルは、私たちは他人との間に線を引くのではなく、互いを理解し、譲歩し、健全なバランスを見つけることができると指摘。多くの米国人が自分は誤解されている、寂しいと感じる現代では、強いリーダーシップが今までにもまして大事だと語る。

「リーダーが共感や自分のもろさを示しつつ、社会のために最も良いことをしようと難しい決断を下す社会を想像してほしい」とクフェル。「有言実行を守り、今を生きることを選び、不健全な議論や不和に参加することなく他者中心に考えることで、マインドフルなリーダーは1度に1人ずつ、世界をより良い場所に変えることができる」

編集=遠藤宗生

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