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2018.09.19 20:00

フィンランド文化から学ぶ、人生設計の3カ条

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私は過去数年間、フルタイムで世界を旅しながら、自分の夢の生活を一から設計してきたが、フィンランドほど起業文化の発展と生活の質の重要性を理解している国を見たことがない。

フィンランドは建国からわずか100年の若い国で、人口も600万人未満と少ないものの、人間性を保ちつつ経済的成功を収めるという面で大きな前進を遂げてきた。同国は国連がまとめる国家幸福度ランキングで世界1位、チューリヒ大学とベルリン社会科学学術センター(WZB)がまとめた民主主義国家ランキングでは世界2位となっている。

また、ワークライフバランスは欧州連合(EU)でトップレベルである一方、経済的にも発展を遂げている。首都のヘルシンキはスタートアップ500社以上を抱えており、同国のテック系スタートアップへの投資は2016年には42%上昇、2011年比で4倍まで増えている。フィンランド人は不屈の精神を持ち、目指すことは何であってもうまくこなす国民性があると評判だ。

フィンランド人の卓越した起業力、他には類を見ない生活の質の高さ、そして静かな決意からは、人生設計について、つまり、自分が深い情熱を注ぎ、自らの希望やニーズを反映した生活を作り上げることについて、多くのことが学べる。そのためにはまず、次の3つを実践してみよう。

1. 重要なことに集中する

フィンランド人は、人生にむだなものを求めないミニマリストとして知られている。そのことは、建築やファッション、家具、輸送手段などのデザインに対するたゆみない関心に表れている。その根幹を成す「形よりも機能」という考え方は、私たちが作るものは全て、見た目の美しさを考える前に、目的にかなうものでなければならないことを強調している。その結果として、フィンランドのデザインはとても機能的である一方、シンプルさの中に優雅さをたたえるものとなっている。

私たちは混沌(こんとん)とした世界に生きており、常にあまりにも多くの選択肢によって飽和状態となっており、そもそも何がほしかったのかを忘れてしまう恐れさえある。

私の個人的な悩みは、人の採用やコース・電子書籍の作成、自動化、新プログラムの立ち上げなど、自分のビジネスでやりたい “クール”なものが多すぎて、行く先を見失ってしまうことだ。過去には、多くのブロジェクトを同時に手掛け過ぎて燃え尽きてしまい、自分の人生を最大限楽しんで他者にもそれを促すという元々の目標から離れてしまったことがある。

自分の人生設計を成功させるには、余計なことを全て取り払い、自分が目標とすることについて「なぜ」やりたいのかをきちんと明確にする必要がある。余計なものに気をとられないこと。決断が下せず、ビジョンが見えないと感じるときはおそらく、必要以上に物事を複雑化してしまっているということだ。
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編集=遠藤宗生

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