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イーロン・マスク(Photo by Joshua Lott/Getty Images)

テスラCEOのイーロン・マスクは先月、「BuzzFeed」の記者から、タイの洞窟から少年たちを救出した英国人ダイバーについてのコメントを求められ、「私を訴えようというのなら、訴えてみろ」と述べていた。そして今、マスクの願いは現実になった。

7月にタイの洞窟から12名のタイのサッカーチームの少年とそのコーチを救出した、英国人ダイバーのバーノン・アンズワース(Vernon Unsworth)は9月17日、マスクを名誉毀損で提訴した。マスクは繰り返し、アンズワースのことを小児レイプ犯だと呼んでいた。

7万5000ドルの賠償金を求める今回の告訴状には、マスクがツイッター及びEメールで、アンズワースについて「誤った知識にもとづいた中傷」を行ったと記載されている。タイの北部で浸水したタムルアン洞窟から、ダイバーが少年たちを救出したのは7月8日から9日のことだった。

マスクはダイバーによる救出作戦に先立ち、「脱出ポッド」を製作し、ウェブで公開したが、ダイバーらは「こんなものは役に立たない」と述べており、立腹したマスクはアンズワースについて「小児性愛者で児童レイプ犯だ」と公言していた。

言論の自由が保障された米国において、名誉毀損訴訟で勝利を収めるためには原告が被告に過失があったことを立証せねばならない。マスクが自身の発言が虚偽の情報に基づいたものであることを知りつつ、意図的に原告の名誉を傷つけた証拠を提出する必要がある。

マスクのアンズワースに対する発言の大半は、事実の公表というよりは侮辱であることは明らかだ。しかし、マスクが「BuzzFeed」記者に対して送信したEメールは、別の要素を浮かび上がらせた。マスクは英国人のアンズワースがタイの少年と結婚するためにタイに移住した過去を持つ人物であり、彼は今回の救出オペレーションの際に、当局から現場を離れるよう要請を受けていたという、出どころが全く不明な話を述べていた。

マスクのこの発言は、また新たな騒動の火種となりそうだ。同僚のダイバーはアンズワースが、救出オペレーションに欠かせない人物だったと発言しており、彼が洞窟から立ち去るように要請を受けた事実はないと述べている。

編集=上田裕資

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