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2018.09.18 06:00

時価総額6兆円狙う「中国・美団点評」が抱える不安材料


市況が悪化する前に上場したい意向

長期的な視野から、美団点評の未来を楽観視する投資家もいる。IPOにあたり、美団点評は5社の出資元から15億ドル相当の株式買い入れを約束されており、テンセントから4億ドル相当、ニューヨークの投資会社オッペンハイマー・ファンズから5億ドル相当の確約を得たという。また、関係筋によると香港の富豪の李嘉誠も出資に加わった。

上場申請書で美団点評は「現段階ではマネタイズを必須課題とせず、顧客ベースの拡大と顧客満足度の向上、ネットワークの拡大に注力する」と述べている。

ただし、美団点評が目論む企業価値が高すぎると指摘する声もある。独立系アナリストのDaniel Hellbergは同社の現実的な評価額は、340〜420億ドルであると述べている。

中国のテック企業らは今、市場環境が悪化する前に上場を急いでいる。米中の貿易摩擦の懸念の高まりのなかで、香港証券取引所の株価指数は今年1月のピーク時から20%以上も下落した。

投資顧問企業MKMパートナーズのSandersonは「市況はさらに悪化する懸念もある。もっと酷いことになる前に、手を打っておくべきだと彼らは考えている」と話した。

翻訳・編集=上田裕資

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