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Roman Samborskyi / Shutterstock.com

全米オープンの決勝戦で大坂なおみと対戦し破れたセリーナ・ウィリアムズは、試合中に怒りを爆発させたことで先日トップニュースになった。

セリーナは、試合中にコーチから指導を受けたとして警告を出した主審のカルロス・ラモスと白熱した議論を繰り広げた。主審から警告を受けたセリーナは異議を唱え、主審を「(ポイントを奪った)泥棒」と呼んだ。グランドスラムを23回制し、スポーツ界でも指折りのアスリートであるセリーナは、最終的に1万7000ドル(約190万円)の罰金を課せられた。

先日から議論が巻き起こっているのは、女性が怒りと感情を示した場合の影響についてだ。なぜ女性は、全ての人間に生まれつき備わっている性質を示しただけで罰を受けるのか? プロフェッショナルな場で怒りをあらわにする女性が直面する影響とは何なのか?

心理科学誌サイコロジカル・サイエンスに発表された2008年の調査によると、感情、特に怒りを表現したとき、男性と女性が受ける待遇に大きな違いがある。職場で怒りをあらわにする男性は地位が高いと認識されるが、職場で怒りを表現する女性は地位や能力が低いと認識され、給料も低い。どうすればこの固定観念を壊すことができるのだろうか? また女性は、怒りを表現することによる悪影響をどう克服できるのか?

1. 不平等の仕組みを壊すのに欠かせない要素は教育だ。友人や同僚、家族に対し、こうした固定観念があることを示せば、相手が持つ先入観や社会的ジェンダー規範をより強く意識させることができる。固定観念を弱めるには、意識を高めることが効果的であるということが研究から分かっている。他者に自分が持つ先入観を意識させることが、変化を引き起こす効果的なきっかけになるかもしれない。

2. 女性の従業員も、感情表現を奨励されるべきだ。管理職の方では、女性の感情表現をどのように奨励するか、無意識の偏見をどう克服するかを効果的・徹底的に訓練されるべきだ。

3. 感情を表現したときの女性と男性の扱いの差異に焦点を当てた社説や記事、ブログをより多く書く必要がある。従業員はこうした不平等について声を上げることが奨励されるべきだし、管理職はそれが普通となる環境を育てなくてはならない。偏見を目にしたときには、それがこれ以上続かないよう立ち向かう必要がある。

こうした問題が職場に存在しないのが理想の社会だ。そして、変化は一晩にして起きないことも認めなければならない。こうした固定観念に固執する人がいなくなることはなく、偏見は消えないものの、こうした会話を続けることが必要だ。作家のレニ・エドロッジの言葉を緩く言い換えると、「性差別に反対する全ての声が、その力を弱める」のだ。あなたの声を使って男女差に関する意識を向上させ、女性が公平に扱われていない場合には恐れず声を上げよう。

翻訳・編集=出田静

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