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2018.09.17

アマゾンの支援で起業し「年間30万ドル」を稼ぐ方法

(Photo by Aytug Can Sencar/Anadolu Agency/Getty Images)

アマゾンの業務を請け負い年間30万ドル(約3340万円)の利益を得る──そうしたビジネスを自ら手掛けることについて、あなたはどう思うだろうか。米アマゾン・ドット・コムは今年6月、自社の配送業務を請け負う企業の設立を支援するための計画を明らかにした。

国際物流業務を担当するアマゾンのシニア・バイス・プレジデント、デイブ・クラークは発表文の中で、次のように述べている。

「わが社には、従来から配送業務を請け負ってくれている素晴らしいパートナーたちがいる。物流業界が成長を続けていることには胸が躍る」

「顧客のニーズはこれまでになく高まっており、われわれは輸送能力を引き上げる必要がある。自社の成長を支える方法について検討する中でわが社は、中小規模の他社と機会を分かち合うという自らのルーツに立ち戻るに至った。電子商取引業の分野では、商品配送における機会が増大している。そうした機会を生かすため、われわれは小規模事業の新設を支援していく」

同社が打ち出したスタートアップ育成の新たな取り組みについて、知っておくべきいくつかのことを紹介する。

ほかにはない利点

アマゾンの支援プログラムを活用した起業には、事業をゼロから築き上げなくてはならない一般的な起業とは異なるいくつかのメリットがある。アマゾンはスタートアップに対して以下の提供を保証する。

・一定量の業務
・業務に必要なテクノロジー
・業務に関する研修
・業務に必要となるアマゾンのサービス・資産の利用料の割引
・業務用のリース車両、保険加入

アマゾンは自ら配送ネットワークを構築することで、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)や米郵便公社(UPPS)といった第三者への依存度を引き下げることができる。

アマゾンはまた、退役軍人によるこうした企業の立ち上げを後押しするため、100万ドルを用意している。必要な条件を満たした退役軍人に対しては、開業資金として1万ドルの支援を行う。

プログラムが魅力的な理由

・開業資金を抑えられる(わずか1万ドルで起業が可能)
・物流業界での経験が不要
・業務量が保証されているため、チームの構築に集中できる
・アマゾンが支援

アマゾンによれば、このプログラムを通じたスタートアップが従業員40~100人を雇用し、配送用車両20~40台で業務を行った場合、年間の売上高は150~450万ドル、利益は7万5000~30万ドルを見込めるという。

編集=木内涼子

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