ビジネス

2018.09.13

アップル、新製品発表で見えた「勝ち組」と「負け組」

展示された新機種のiPhoneXR(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)


負け組

(1)心拍計などのモバイルヘルス機器業界

アップルウォッチのシリーズ4は、FDAとアメリカ心臓協会の認証を受けたことにより、医療機器レベルの製品になった。これにより、従来の心拍計などのモバイルヘルス機器業界は大きな打撃を受けることになる。

(2)Fitbitなどのフィットネストラッカー

アップルウォッチのシリーズ4と比較すると、Fitbitなどの既存のフィットネストラッカーやウェアラブル機器は大きく見劣りするデバイスとなった。

(3)非正規のアップル製品修理業者

iPhoneの新モデルは防水性能を向上させ、スクリーンのガラスの耐久性も増している。これにより、修理関連の需要の低下が予測される。

(4)ドロップボックス等のストレージ業界

新型iPhoneの「XS Max」と「XS」には最大で512GBのストレージ容量を持つモデルが用意されている。端末内に膨大な写真を保存することが可能になり、ストレージサービスの需要は低下する。

(5)デジタル一眼レフカメラ

新型iPhoneの3モデル(XR、XS、XS Max)には全て、撮影後に被写界深度を調整し、背景のボケ具合を変更する機能や、ポートレートライティングのエフェクトを変更する機能が加わった。これにより、従来のデジタル一眼レフカメラの機能の多くを実現したことになる。

(6)お金に余裕がない人たち

新型iPhoneは最も安価なiPhone XRの64GB版が8万4800円からと、決して安くはない。また、最も高価なiPhone XS Maxの512GB版は16万4800円となっている。

編集=上田裕資

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