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2018.09.15

ドン ペリニヨンとレニー・クラヴィッツ、惹かれあう磁力

オーヴィレール大修道院にて、1500年代から続くブドウ畑を前にするレニー・クラヴィッツ。©️2018_MathieuBitton

「ARE YOU GONNA GO MY WAY」で一世を風靡したロックスターであり、デザイナー、プロデューサーと多彩な顔を持つレニー・クラヴィッツがForbes Japanとともにした1時間。世界に冠たるシャンパーニュ、ドン ペリニヨンとの華麗なるコラボレーションについて語った。


豊かなドレッドヘアに、ベルボトムのパンツ、そしてヒールの高いロンドンブーツ。その日、フランスはシャンパーニュ地方、オーヴィレール村に現れた長身の男はロックスターとしての記号を幾重にも身にまとい、近寄りがたい威圧感を放っていた。

1990年代からヒットを連発し、「Fly Away」(98年)ではグラミー賞に輝いたロックスターであるレニー・クラヴィッツは、その音楽性と同じように激しいキャラクターの持ち主なのか。サングラスを外した彼は、普段あまり見せることのない褐色の瞳でこちらを覗き込むように話し出す。意外なことに、その落ち着いた口調と洗練されたものごしはまさにビジネスエグゼクティブのそれであった。

オーヴィレール村とは、シャンパーニュの祖といわれるドン・ピエール・ペリニヨン僧がいたオーヴィレール大修道院を擁する人口わずか800人の村だ。いまも変わらずドン ペリニヨンのブドウが栽培されるこの静かな村へクラヴィッツがやってきたのは、今秋からワールドワイドで展開されるドン ペリニヨンの広告キャンペーンをいち早く世界のメディアへ披露するため。

いまも現役のロックスターであり、来年にはワールドツアーが控えているクラヴィッツだが、このキャンペーンをディレクションし、自ら撮影したのだという。いまはインテリアデザイナーとしても数々のプロジェクトを手がけるクラヴィッツであるものの、自らカメラを持つとは、また違う才能とスキルが必要であろう。彼はどのようなクリエイティビティを発揮したのだろうか。

この日、大修道院の回廊に展示されていたのはモノクロームの作品群であった。写し出されていたのは、クラヴィッツ自身が設計したというビバリーヒルズの新築ヴィラで行われた一夜限りのパーティの模様。



スーザン・サランドンやハーヴェイ・カイテルなどハリウッド・セレブリティのほか、アレキサンダー・ワン(デザイナー)や中田英寿など各界の著名人、そして彼の娘であり、話題のファッションアイコンであるゾーイ・クラヴィッツもゲストとなり、それぞれの会話と時間を愉しむ……刹那的でありながら(いや、刹那的だからこそ?)エタニティを感じさせる作品には、クラヴィッツが捉えたドン ペリニヨンのアーティスティックな世界観が表現されている。

彼が表現したかったもの、そして彼が考えるドン ペリニヨンの魅力とは何か──レニー・クラヴィッツが語りだす。

Forbes(以下F):ドン ペリニヨンとはいつ、どのように出会いましたか?

LENNY KRAVITZ(以下LK):ショービジネスの世界で生きてきたのでシャンパーニュに触れる機会は多々ありました。最初に飲んだのは高校生(*クラヴィッツはビバリーヒルズ高校出身)だったかな。いかにもロサンジェルスのハイスクールライフって感じでしょう?もちろん高価だったし、エキゾチックな感じで興奮しました。でも、それがどのような製法で造られているのか、どんな歴史を持っているのかについては長く知る機会がなかった。

10年前、リシャール・ジェフロワ(ドン ペリニヨン醸造最高責任者)と出会い、友人になったことをきっかけにシャンパーニュの世界を知り、魅せられるようになっていきました。ぼくらはLAでもパリでもマイアミでも会い、たくさん飲んでは話し、長い時間を共有してきました。ドン ペリニヨンにぼくが惹かれるのは、その歴史や伝統、そしてヴィンテージをアグレッシブに捉える視点。ぼくは古いものが大好きなんですが、その時間の蓄積から革新的なものを創造していくというリシャールの姿勢に深い共鳴を覚えたんです。

F:今回のキャンペーンをディレクションするにあたり、コンセプトにしたことは何ですか?

LK:インスピレーションと人とのつながり、かな。1本のドン ペリニヨンを前にすることで人と人との間に共鳴したり連動したりする関係性が生まれ、互いにインスピレーションを与えるという、そんな刺激的な時空間を表現したかった。そのイメージソースにしたのがスタジオ54。知っているかな?70年代、NYで一世を風靡した伝説的なディスコ。

もちろんぼくはそこで踊っていた世代ではないから残された写真で見るしかないんだけど、まだ人種差別の色が濃かった当時のNYでありながら、そこにいるのはブラック、ホワイト、リッチ、プア、レフト、ライト、アーティスト、ビジネスマン、ゲイ、ストレート、トランスジェンダー……要するに、世の中の人み〜んな。そういういろんな人がひとつの時空間を一緒に楽しむ、その包括的なエクスペリエンスを表現したかったんですよね。

F:撮影は大掛かりだったのでは?

LK:まあね。撮影場所となった邸宅にスタッフ含めて116人いたかな。でも、この撮影のためにセットを組んだというわけではなくて、実際に一夜限りのパーティを開いたんだ。ふたりのシェフにケータリングしてもらって、ドン ペリニヨンを存分に楽しんだ。なかには初対面のゲストもいたけど、すぐに打ち解けてくれたよね、ドン ペリニヨンがあるから(笑)。

真面目な話、娘のゾーイが人と人をつなげてくれたのも大きな助けになりました。そのうち誰かが踊り始めて、誰かが歌い……まるでうちの中はクラブ状態になった。その瞬間をぼくはキャプチャしただけ。つまりここにあるのはすべてがリアル。本物の価値を持つドンペリニヨンを表現するのにフェイクな世界を造っても意味がないからね。


ハーヴェイ・カイテル、スーザン・サランドンなどハリウッドのセレブリティから、アレキサンダー・ワン(デザイナー)、中田英寿など各界の著名人が一夜限りの贅沢な時間を享受した。©️Dom Pérignon by Lenny Kravitz

F:ドン ペリニヨンの何がいちばん表現したかったのでしょうか?

LK:一言で言えばマジカルなエクスペリエンス。いまでも忘れられないのですが、数年前の誕生日にクイーンメアリーIIの船上で友人がサプライズで64年のドン ペリニヨンをプレゼントしてくれたんです。それはキャラメルやバターポップコーンの香りもするなど、複雑な香りとパレットはもう言葉では表せないほど豊かなものでした。時間の流れと蓄積というアーカイブを受け継ぎながら日々進化し続け、次世代へ継承していくリシャールをぼくは心から尊敬しています。

F:あなたの作品からは「一即一切」という禅の言葉が思い起こされました。

LK:それはどんな意味なの?(世の微塵が全世界そのものであるように一瞬が永遠である。またその逆も真であるという説明を受けて)ああ、それはまさにぼくも思ってきたこと。今、あなたをインスパイアできたんだったら、このプロジェクトに携わってきた甲斐があったというものですね。音楽も、アートも、シャンパーニュも、そしてビジネスも、みな同じように、誰かが誰かに影響を及ぼし、作品や成果物ができあがり、継承されていく──そのインスパイアするパワーが大切なのではと考えています。

That’s what I said, all from different backgrounds,
multiple fields, different medium but have a connection through life,
through art and are coming together to meet to inspire each other to learn,
just like in life you have a great group of people together.
It’s wonderful to have all the differences.
──Lenny Kravitz

ぼくが表現したかったのは、アートだったり音楽だったり、いろんな異なるバ
ックグランドを持つ人々が集い、ひと時を共にすることで、共に学び、インスパ
イアしあう喜び。違いがある、多様であるってとても素晴らしいことだからね。
──レニー・クラヴィッツ


左/ドン ペリニヨンを開けるレニー・クラヴィッツ。©Dom Pérignon by Lenny Kravitz、右/くつろいだひとときに、自然に笑みがこぼれた。彼が微笑んでいる写真は非常に珍しい。©2018_MathieuBitton



レニー・クラヴィッツ◎ミュージシャン、デザイナー。1964年、NYに生まれ、LAで育つ。89年にミュージシャンとしてデビュー後、91年に発表した2枚目のアルバム「Mama said」でブレイク。98~01年4年連続でグラミー賞におけるベスト・ロックボーカル・パフォーマンスを受賞。日本では「Are You Gonna Go My Way」がTVCMで使われるなど大ヒットした。

リシャール・ジェフロワ◎ドン ペリニヨン醸造最高責任者。1954年、シャンパーニュ地方ヴェルチュの醸造家の家系に生まれるも、一度は医学の道へ進む。82年医学博士号を取得後、ランスの国立醸造学校へ入学。1990年ドン ペリニヨンの醸造最高責任者(シェフ・ドゥ・カーヴ)就任後、現職。

Promoted by MHD モエ ヘネシー ディアジオ 文・構成=秋山 都

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