Close

PICK UP

.

       

Tero Vesalainen / Shutterstock.com

ウーバーが創業以来初のCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)を採用した。セクハラなどの不祥事に揺れたウーバーからは、昨年6月に共同創業者のトラビス・カラニックが辞任し、今年1月には、アップルの元幹部で同社のチーフ・ブランド・オフィサーを務めたBozoma Saint Jamesも会社を去っていた。

今回CMOに就任したのは、コカ・コーラに約20年間勤務し、2016年から飲料メーカーの「ビームサントリー」のグローバルCMOを務めていたレベッカ・メシーナ(Rebecca Messina)だ。ビームサントリーは2014年に日本のサントリーが、米国のビームを160億ドルで買収した結果、生まれた企業だった。

メシーナをCMOとして迎え入れるにあたり、ウーバーCOOのBarney Harfordは声明で次のように述べた。「レベッカはグローバルブランドの運営に関する、深い知見をウーバーにもたらしてくれる。彼女が社に加わることで、ウーバーは今後、世界最高のブランド力を持つ企業の一社としてさらに前進していきたい」

ビームサントリーに在籍時のメシーナは、ジム・ビームやメーカーズマークといった米国のウイスキーのみならず、山崎や白州、響などの日本のウイスキーのマーケティングにも関わってきた。

「マーケティングの世界では、これまで以上にストーリーとブランドの正統性が求められている」と当時の彼女は述べていた。コカ・コーラ時代にはチリやオーストラリア、フランスでも勤務経験を持つメシーナは、ウーバーのマーケティングに新たな息を吹き込もうとしている。

彼女はマーケティングにおいては、必ずしも新しいことが重要ではないという考えを持っている。

「今後はAIやビッグデータなどの先進的なテクノロジーの活用で、顧客との新たな関わり方が見い出されるようになるかもしれない。しかし、企業にとって自社のブランドの価値をきちんと把握することは、ますます重要になっている。マーケティングにおいて大事なのは、そのブランドの持つ最高の価値を消費者に打ち出していくことだ」

彼女がウーバーのマーケティングをどのように率いていくかのヒントは、彼女がビームに参加した際のコメントに隠されている。

「ブランドは人々の力によって生み出されるものだ。私はまず、周囲の人々の考え方を理解し、何を望んでいるかを考える。そして、これまで成し遂げてきたことを踏まえて、新しい時代のマーケティング戦略を練っていく」

編集=上田裕資

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい