あなたのリーダーシップ哲学を一変させる3つの事実

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2. 自己ブランドを積極的に構築・維持する

コンテンツの時代である今、パーソナル(自己)ブランドはいっそう重要度を増している。企業のリーダーは、静かに自分の存在を隠しながら名声を得ることはできない。リーダーはコンテンツを利用し、考え抜かれたリーダーシップや業界のエキスパートとしての地位を確立し、自分の経営する会社に対する信頼を獲得しなければならない。

これは、テクのロジー企業のCEOであれば、自分が職場で最高のプログラマーでなければならない、という意味ではない。私はコンテンツ製作企業を経営しているが、自社で最高のライターでもエディターでもない。ブランドを確立するということは、簡単に言えば、リーダーが自らの声を世間に届ける必要があるということだ。

会社の方向性は、業界のトレンド、新しいテクノロジー、公共政策によって日々移ろいでいる。こうした議論についていけないビジネスリーダーが経営する会社は、自らが標榜するほど影響力のある会社だとはみなされなくなっていくだろう。

会社だけでなく、自身の名前の下でコンテンツを作り、シェアすることで、あなたの自己ブランドと人々の間につながりを作ることができる。あまりピンとこないかもしれないが、あなた自身の人間像に共感できる人が増えるほど、その会社に対する好感度も上がる。高い好感度は採用活動の改善につながり、マーケティングや売り上げを向上させるほか、講演の機会や新たなパートナーシップなど、さまざまな効果につながる。

3. リーダーは模範を示すべき

会社のリーダーは、パパラッチに追われるセレブのようなもの。従業員たちは常にリーダーを見ている。従業員に示した価値観やミッションを体現できないリーダーは、周りから真剣に受け止めてもらえなくなる。

リーダーが他人をぞんざいに扱う姿も、従業員は見ている。一方で、リーダーが従業員に好きなだけ休暇を与える一方、自分自身は休まず働いていると、従業員は自分にやる気がないと思われるのを恐れ、休暇を取得しなくなる。従業員には、バランスがとれ、生産性が高く、幸せな人々でいてもらうべきだ。それを実現するためには、リーダー自身が模範となり、そうした人間となるべきなのだ。

例えば、私の次女が生まれたのは、会社が男性従業員向け育児休暇制度を新たに導入した頃だった。長期休暇を取得するのは厳しかったが、もしも私が休暇を取らなかったら、悪い見本となり、他の男性従業員が育児休暇の取得を取りにくくなったことであろう。リーダーは、他の従業員の正しい手本であるべきだ。

リーダーシップで大事なのは、人々や、尊敬の気持ち、より良いブランド開発へのコミットメントだ。上記のアドバイスが、多くのリーダーが身をもって学ぶ間違いを避けるための一助となれば幸いだ。

編集=遠藤宗生

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