マーク・ザッカーバーグの姉が説く、多忙な人生から罪悪感をなくす方法

ランディ・ザッカーバーグ(Photo by: Nathan Congleton/NBC/NBCU Photo Bank via Getty Images)

2018年5月、『PICK THREE | YOU CAN HAVE IT ALL』を上梓したザッカーバーグ・メディアCEOのランディ・ザッカーバーグ。彼女は講演や会合で世界中を飛び回り、1年のうち100日は移動に費やしているという。

理想は好きな仕事をしながら、家族の時間をつくり、友人と定期的に会いつつ、しっかり睡眠もとって、運動も怠らずに健康的な体型を保つ。人生を豊かにするには、どれも重要な要素だが、毎日完璧にこなすのは不可能だとザッカーバーグは思った。

特に、2児の母でもある彼女は、年頃の子どもたちの側にいられないことに強い罪悪感を感じていた。その罪悪感を減らすために彼女が編み出したのが「PICK THREE」だ。

ルールはシンプルで、毎日、「仕事」「家族」「友人」「睡眠」「エクササイズ」の5つのカテゴリーからその日の3つを選び、1日その3つにベストを尽くす。翌日はまた同じ3つでもいいし、別の組み合わせでもいい。ザッカーバーグは、「自分で選ぶ」のがポイントだと話す。

──『PICK THREE』はどのように生まれたのでしょうか。

フェイスブックに勤めていた、12年前のことです。その頃は仕事が人生の大半を占めるようになり、友人や家族、趣味といったパーソナルな部分が縮んでいくように感じていました。結果、24時間に全てを詰め込もうとしてストレスが増えたのです。そこで毎日3つを選んで、3つだけに集中して達成することにしました。それが上手くいき、『3つ選べ』が誕生しました。

──『3つ選べ』の実践で何が変わりますか。

それまでは1日で全てを完璧にできないことに罪悪感を感じていました。3つを選ぶことで、1日で全部しないといけない、というプレッシャーから解放され、毎日、自分のベストを尽くしている、という達成感が得られるようになりました。すると、自分の人生により感謝できるようになりました。鏡を見て「今日の目標を全部クリアできた」と言えると、自分を誇らしく思えます。
次ページ > ワークライフバランスの神話を打ち破る

文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 100通りの「転身」」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事