オプラ・ウィンフリー(64)/ TV司会者・慈善事業家
私たちが探しているものはみんな同じものなんです。それは、「最大限に、本当の自分を、表現すること」。ひとりの人間としてね。
だから、相手がたとえ殺人犯だろうと、私は双子の娘を殺した男にも、こどもに性的虐待をした人たちにもインタビューしてきたけれど、相手がなにをしたのか、どうしてしたのか、理解しようと努めてきました。もちろん、たくさんの性的虐待の被害者たちも。大統領でも、政治家でも、はてはビヨンセまでも。
インタビューの終わりには決まって、殺人犯からビヨンセまで、こんなことをきいてきます。「オーケイだった? どうだった?」。だれもがそう言うので、私はその言葉を待っていればいい。ということは、じつは、話っていうのはみんな同じなんです。「私の話きいてる?」「私のこと見てる?」。すべてそう。
ダイアン・フォン・ファステンバーグ(71)/ ファッションデザイナー
私の母はホロコーストの生き残りなのですが、こう教えてくれました。恐怖は選べるものではないと。以来、それが私の指針となっています。私がアメリカに来たのは1970年で、ヨーロッパからの若き花嫁でした。夢とスーツケースを携え、なかには幾何学模様のジャージー素材のドレスがいっぱいに詰まっていました。
それ以降、数多くの浮き沈みがありましたが、ここまで生き残ってこられたのは、つねに正直でありつづけ、自分のしていることを心から信じていたからです。ドレスとともに、私は自信を売り、成功とともに、私はますます自信をつけてきた。自分のすることに自信をもつ、それがきわめて大事なことです。でも、ただの思い込みではいけない。つねに真実と向き合い、障害が現れるたびに戦わなくてはならないのです。