キャリア・教育

2018.09.12 07:00

世界で最もパワフルな女性たちの「気づき」の瞬間


オプラ・ウィンフリー(64)/  TV司会者・慈善事業家

私たちが探しているものはみんな同じものなんです。それは、「最大限に、本当の自分を、表現すること」。ひとりの人間としてね。

だから、相手がたとえ殺人犯だろうと、私は双子の娘を殺した男にも、こどもに性的虐待をした人たちにもインタビューしてきたけれど、相手がなにをしたのか、どうしてしたのか、理解しようと努めてきました。もちろん、たくさんの性的虐待の被害者たちも。大統領でも、政治家でも、はてはビヨンセまでも。

インタビューの終わりには決まって、殺人犯からビヨンセまで、こんなことをきいてきます。「オーケイだった? どうだった?」。だれもがそう言うので、私はその言葉を待っていればいい。ということは、じつは、話っていうのはみんな同じなんです。「私の話きいてる?」「私のこと見てる?」。すべてそう。

ダイアン・フォン・ファステンバーグ(71)/ ファッションデザイナー

私の母はホロコーストの生き残りなのですが、こう教えてくれました。恐怖は選べるものではないと。以来、それが私の指針となっています。私がアメリカに来たのは1970年で、ヨーロッパからの若き花嫁でした。夢とスーツケースを携え、なかには幾何学模様のジャージー素材のドレスがいっぱいに詰まっていました。

それ以降、数多くの浮き沈みがありましたが、ここまで生き残ってこられたのは、つねに正直でありつづけ、自分のしていることを心から信じていたからです。ドレスとともに、私は自信を売り、成功とともに、私はますます自信をつけてきた。自分のすることに自信をもつ、それがきわめて大事なことです。でも、ただの思い込みではいけない。つねに真実と向き合い、障害が現れるたびに戦わなくてはならないのです。

翻訳 = 有好宏文 写真=マーティン・ショーラー / アート+コマース

この記事は 「Forbes JAPAN 100通りの「転身」」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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