一流テニス選手に学ぶ、最高のリラクゼーション方法

(左)ノバク・ジョコビッチ、(右)ラファエル・ナダル(Photo by Noam Galai/Getty Images)


ミーシャにとって、リラクゼーションで重要な要素の一つは、家族や友人など、大切にしている人と時間を過ごすこと。アスリートは自宅を離れていることが多いため、親しい人と時間を過ごすことでホームシックを和らげられる。その結果「くつろいでリラックスでき、コートに立って(再び)アグレッシブにプレーする準備ができる」とミーシャは語っている。

これはコバックスにとって興味深いポイントだ。シングルスの選手は自分一人でスポーツを追求しているように見えても、コート外での生活はチーム中心だ。選手は常にコーチや親など3~15人の人々に囲まれている。そのため、選手を育てる環境が作れるかどうかはコーチや親によって決まる。

生まれつきの才能などの制約は抜きにして、選手は適切な環境があれば最大限の力を発揮できる。しかしコバックスは「文化が間違っていれば、正しいことをして良い場所にいたとしても、ひどい気持ちになる」と話す。

最高のパフォーマンスを達成するためかどうかは別にして、自分に最適なリラクゼーション法を見つけるには、自分が情熱を注げるものを見つけ、自分自身を理解する必要がある。

それこそ、私が世界ランキング1位のナダルから学んだことだ。ナダルは「ボートで出かけて釣りをしたりシュノーケルをしたり、自然の美しい場所を見たり」、あるいは大事な人と時間を過ごしたりすることが好きだが、それはテニスと全く直接的な関係がないと強調した。

ナダルは「重要なのは幸せだ」と語る。「自分が幸せなら、良いテニスがしやすくなる」

編集=遠藤宗生

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