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スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆

2018年のUSオープン、決勝戦でプレーした大坂なおみ(Getty Images)

女子テニスの大坂なおみが9月8日、全米オープン・シングルスでセリーナ・ウィリアムズをストレートで破り、初優勝を飾った。今回の勝利で大坂が手にした金額は、およそ380万ドル(約4億2160万円)だ。

だが、これは彼女にとって、始まりにすぎないと考えられる。ウィリアムズに代わり「世界一稼ぐ女性アスリート」となることが、ほぼ間違いないと思われるからだ。大坂が試合以外で得ることになる収入は、向こう数年のうちに現在の約150万ドルから10倍以上に増えるかもしれない。

日本選手として初の四大大会制覇を成し遂げた大坂は、BNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ・マスターズ)でも優勝するなど、今シーズンは非常に好調で、広告塔としての存在感を高めている。今月37歳の誕生日を迎えるウィリアムズに対し、現在20歳の大坂は、今後10年間のテニス界の“顔”となり得る。

仮に大坂がそこまでの存在にはならなかったとしても、日本の女性トップアスリートだ。四大大会の初の覇者としての地位は、彼女の収入を急増させることになるだろう。スポーツ関連のマーケティングや選手のマネジメント業務などを手掛ける米オタゴンのデービッド・シュワブは大坂について、次のように述べている。

「その年齢と異なる文化に訴える魅力、コート上で発揮される才能から考えれば、大坂にはかなり長期的に見ても高い将来性がある」

「大坂のユーモアのセンスは、人の心を引き付ける。また、彼女は“マーケター”としての活動について、自分自身で決断する能力を持っている」

契約料は年間500万ドル以上に?

大坂が現在、エンドースメント契約を結んでいる企業は、アディダス、ヨネックス、日清、WOWOWなど。また、今回の全米オープンの開幕前には新たに、時計メーカーのシチズンと複数年のブランドアンバサダー契約を結んだ。

アディダスとの6桁台前半とされる金額での契約は今年末までとなっており、完璧なタイミングで終了することになった。今回の優勝は大坂側の“提示価格”を、ボーナスを含め少なくとも年間500万ドルに引き上げたと見られている。

女性アスリートにとって、テニスはその他のスポーツと比べ圧倒的に高額の収入を見込むことができるスポーツだ。先ごろフォーブスが発表した今年の「世界で最も稼ぐ女性アスリート」ランキングでも、上位10人のうち8人がテニス選手となっている。

3年連続の首位となったウィリアムズは、今年6月1日までの1年間の収入がおよそ1810万ドル。娘アレクシスの出産で休業した後の獲得賞金は6万2000ドルだが、スポンサー数は女性アスリートの中で最も多い。

編集=木内涼子

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