サムスンの英AIセンター、表情解析&ヘルスケアAIを開発中

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人工知能を使って表情を正確に把握すること、またそこから人間の感情や疾患などを発見する研究・開発が進むためには、さらなるデータ量の確保とノウハウ蓄積が必要になってくるかもしれない。

Pantic氏も、人間の表情は、人種、年齢、性別などによってすべて異なるとし、正確な分析のためにすべてのデータが複合的に結合していかなければならないと指摘している。

いずれにせよ、人間を言葉以外のデータから理解・把握する技術は、今後も発展を遂げ、いずれ家電製品やIoT機器などに搭載され生活に溶け込んでいくはずである。それらが人間にメリットをもたらすか、はたまた他の新しい問題(プライバシー侵害など)を生むかは、いましばらく時間をウォッチしてみるしかない。

なおサムスン電子は、現代病のひとつである肥満の解決を支援する人工知能も開発中とのこと。こちらは、従来よりも食品カロリーを正確に測定するためのものだそうだ。ヘルスケア分野でどのような人工知能が登場するかも、併せて注目していきたい。

連載 : AI通信「こんなとこにも人工知能」
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文=河 鐘基

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